Disease

目の病気と治療

強膜炎

強膜炎とは|白目の深い組織に起こる炎症

強膜は、眼球の形を保つ丈夫な組織です。強膜炎では、強膜やその周囲の深い血管に炎症が起こり、 強い眼痛、深い赤紫色の充血、圧痛、まぶしさ、涙、視力低下などが現れます。 痛みがこめかみ、額、あごへ広がったり、夜間や眼球を動かしたときに強くなったりすることもあります。

前部

びまん性前部強膜炎

白目の広い範囲に深い充血と痛みが起こります。比較的多くみられる型ですが、全身疾患の確認が必要になる場合があります。

前部

結節性前部強膜炎

強膜に限局した隆起やしこりのような部分が現れ、触れると強く痛むことがあります。腫瘍性病変との鑑別が必要になることもあります。

重症型

壊死性強膜炎

強膜組織の壊死や菲薄化を伴う型です。重い全身性血管炎、感染、手術後の炎症などを含め、速やかな原因検索と治療が必要です。

後眼部
後部強膜炎

眼球の後ろ側に炎症が起こります。白目の赤みが目立たない場合もあり、眼痛、頭痛、眼球運動痛、視力低下、網膜下液などから疑います。
痛みが弱い強膜炎もあります。
強膜が薄くなる「穿孔性強膜軟化症」や一部の後部強膜炎では、目立った痛みがないことがあります。 痛みの有無だけでは重症度を判断できません。

写真の外観だけで病名や原因を確定することはできません。診断には痛みの性質、視力、眼圧、細隙灯顕微鏡検査、 眼底検査、OCT、超音波検査などを組み合わせます。

強膜炎と区別する主な病気|鑑別診断を個別に確認します

「目が赤い」「目が痛い」という症状は、多くの病気で起こります。 強膜炎として治療を始める前に、感染、眼圧上昇、眼内炎症、眼窩病変、腫瘍などを除外する必要があります。

表層

上強膜炎

表層の上強膜に起こる炎症です。違和感や軽い痛みが中心で、強膜炎ほど深い痛みを伴わないことが多いものの、見た目だけでは区別しにくい場合があります。

結膜

感染性・アレルギー性結膜炎

目やに、かゆみ、両眼性の充血などが手掛かりです。ただし、結膜炎と思われていた目に角膜炎や強膜炎が隠れていることがあります。

角膜

角膜炎・角膜潰瘍

強い痛み、まぶしさ、視力低下を起こします。コンタクトレンズ使用、外傷、黒目の白い濁りがある場合は感染性角膜炎を疑い、迅速な治療が必要です。

眼内炎症

前部ぶどう膜炎

虹彩や毛様体の炎症により、眼痛、充血、まぶしさ、かすみが起こります。角膜裏面沈着物、前房内炎症、虹彩癒着などを確認します。

眼圧

急性閉塞隅角緑内障

急激な眼圧上昇により、激しい眼痛、頭痛、吐き気、かすみ、光の周囲の虹が現れます。緊急の眼圧下降治療が必要になることがあります。

後眼部

後部強膜炎

前方の赤みが乏しくても、眼球運動痛、視力低下、網膜下液、脈絡膜のしわ、視神経乳頭腫脹などが起こります。

感染

眼内炎

手術後、眼内注射後、外傷後などに起こる感染です。急な痛みと視力低下、前房や硝子体の強い混濁を伴い、緊急治療が必要です。

眼窩

特発性眼窩炎症

眼窩内の筋肉、涙腺、脂肪組織などに炎症が起こり、眼球運動痛、まぶたの腫れ、複視、眼球突出を起こします。CTやMRIが必要になることがあります。

感染

眼窩蜂窩織炎

副鼻腔炎などから眼窩内へ感染が広がる病気です。発熱、強い腫れ、眼球運動障害、視力低下を伴う場合は緊急性があります。

腫瘍

眼窩腫瘍

眼球突出、複視、眼球運動障害、まぶたの腫れなどが現れます。炎症のように見える悪性リンパ腫などもあり、画像検査や生検が必要になる場合があります。

眼内腫瘍

脈絡膜腫瘍・眼内リンパ腫

脈絡膜悪性黒色腫や眼内リンパ腫などが、強膜炎やぶどう膜炎に似た炎症を起こすことがあります。一側性で治りにくい場合や再発を繰り返す場合は注意します。

血管

頸動脈海綿静脈洞瘻

動脈と静脈の異常な交通により、蛇行した太い結膜血管、眼球突出、拍動感、複視、眼圧上昇などを起こします。画像検査が必要です。

角膜周辺

周辺部潰瘍性角膜炎

角膜の周辺が薄くなり、潰瘍を起こす病気です。壊死性強膜炎や全身性血管炎と関連することがあり、角膜穿孔に注意します。

甲状腺・眼窩

甲状腺眼症

眼球突出、まぶたの腫れ、複視、眼球運動時の違和感などが起こります。強い充血や眼圧上昇を伴う場合があります。

視神経

視神経炎

眼球を動かしたときの痛みと視力低下を起こします。白目の充血が目立たない場合もあり、色覚、視野、瞳孔反応、MRIなどで評価します。

ぶどう膜炎が隠れていないか確認します

強膜炎には、虹彩毛様体炎や硝子体炎などのぶどう膜炎が合併することがあります。 ぶどう膜炎では眼圧が下がる場合も上がる場合もあり、黄斑浮腫、硝子体混濁、網膜血管炎などが視力低下の原因になります。

  • 角膜裏面沈着物
  • 前房内の炎症細胞・フレア
  • 虹彩後癒着
  • 硝子体混濁
  • 黄斑浮腫
  • 眼圧上昇または眼圧低下
ぶどう膜炎でみられる虹彩毛様体炎、硝子体混濁、角膜裏面沈着物、眼圧上昇を説明した図
ぶどう膜炎で確認する主な所見 虹彩・毛様体の炎症、角膜裏面沈着物、硝子体混濁、眼圧上昇などを確認します。
ステロイドだけで一時的に良くなっても、診断が正しいとは限りません 眼窩炎症、眼内リンパ腫などの腫瘍性病変も、一時的にステロイドへ反応することがあります。 一側性で治りにくい、減量するとすぐ再発する、典型的でない腫瘤や眼底所見がある場合は、 画像検査や組織検査を検討します。

強膜炎の原因|全身疾患・感染・手術後などを個別に調べます

原因が特定できない特発性の強膜炎もありますが、強膜炎が全身疾患の最初の症状になる場合があります。 すべての検査を一律に行うのではなく、強膜炎の型、年齢、片眼・両眼、再発歴、全身症状などから必要な検査を選びます。

自己免疫・血管炎

関節リウマチ

関節の腫れや痛みを起こす自己免疫疾患です。壊死性強膜炎や周辺部潰瘍性角膜炎を伴う場合は、全身病の活動性を含めた評価が重要です。

血管炎

多発血管炎性肉芽腫症

ANCA関連血管炎の一つです。鼻・耳・肺・腎臓などに病変を起こし、強膜炎が最初の症状になる場合があります。

自己免疫

再発性多発軟骨炎

耳介、鼻、気管などの軟骨に炎症を起こす病気です。耳の腫れや痛み、声のかすれなどの問診も手掛かりになります。

膠原病

全身性エリテマトーデス

皮疹、関節症状、発熱、腎障害などを伴う自己免疫疾患です。強膜炎や網膜血管病変を起こすことがあります。

炎症性疾患

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病では、上強膜炎、強膜炎、ぶどう膜炎などの眼合併症が起こることがあります。

その他の全身炎症

脊椎関節炎・サルコイドーシスなど

強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、サルコイドーシス、ベーチェット病、IgG4関連疾患などを背景に眼炎症が起こる場合があります。

細菌

細菌性強膜炎

緑膿菌、ブドウ球菌、ノカルジアなどが原因になります。手術や外傷後、土や植物が目に入った後などは感染を疑います。

ウイルス

単純ヘルペス・帯状疱疹

片眼性、再発性、角膜炎や虹彩炎の合併、皮膚の発疹などが手掛かりになります。免疫性強膜炎とは治療が異なります。

全身感染

結核・梅毒など

頻度は高くありませんが、結核や梅毒などが強膜炎やぶどう膜炎の原因になることがあります。問診と血液検査などから検討します。

手術・外傷

手術誘発性壊死性強膜炎

翼状片、白内障、緑内障、網膜などの手術後に、手術部位周囲の強膜炎や壊死が起こることがあります。過去の手術歴を確認します。

薬剤

薬剤に関連する眼炎症

一部の骨粗しょう症治療薬、免疫チェックポイント阻害薬などで眼炎症が報告されています。内服薬・注射薬を含めた薬歴確認が必要です。

特発性

原因が特定できない場合

初回検査で原因が分からないこともあります。再発や新たな全身症状を通じて、後から関連疾患が判明する場合があるため経過観察が大切です。

有田眼科で行う強膜炎の検査

目の表面だけでなく、眼圧、隅角、前房、硝子体、網膜、脈絡膜、視神経まで確認します。 眼窩病変や全身疾患が疑われる場合は、画像検査や他科との連携を検討します。

詳しい問診

痛み、発症時期、再発、眼科手術、外傷、感染リスク、関節・皮膚・呼吸器症状などを確認します。

視力・瞳孔

視力低下の程度、左右差、瞳孔反応、色の見え方などを確認します。

細隙灯検査

血管の深さ、結節、壊死、角膜障害、前房炎症、虹彩癒着などを確認します。

眼圧・隅角

眼圧上昇や低下、隅角閉塞、炎症細胞、周辺虹彩前癒着などを確認します。

眼底・OCT

黄斑浮腫、網膜下液、脈絡膜のしわ、視神経乳頭腫脹、網膜血管炎などを確認します。

追加検査・連携

超音波、血液検査、CT・MRI、培養、組織検査、内科・リウマチ科などとの連携を検討します。

細隙灯顕微鏡検査 結膜・上強膜・強膜の血管、結節、壊死、強膜菲薄化、角膜炎、前房炎症を確認します。
眼圧測定・隅角検査 炎症性眼圧上昇、ステロイド反応、隅角閉塞、房水流出障害などを評価します。
散瞳眼底検査 視神経、網膜、脈絡膜、硝子体を確認し、眼底疾患や腫瘍性病変を見逃さないようにします。
OCT 黄斑浮腫、網膜下液、網膜・脈絡膜の構造変化、緑内障性視神経障害などを断層画像で確認します。
眼球超音波検査 後部強膜炎でみられる眼球後壁の肥厚、テノン嚢液、いわゆるT-sign、脈絡膜剥離などを評価します。
血液・感染症検査 炎症反応、RF、抗CCP抗体、ANCA、ANA、梅毒、結核などから、疑われる疾患に応じて選択します。
CT・MRI 眼窩炎症、眼窩腫瘍、外眼筋や涙腺の病変、後部強膜の肥厚などを確認します。
培養・生検 感染性強膜炎、腫瘍、典型的でない結節、治療抵抗性病変などで検討します。
検査項目は患者さんごとに異なります。
自己抗体が陰性でも全身性血管炎を完全には否定できません。 反対に、検査値が陽性でも、それだけで強膜炎の原因と断定することはできません。

眼底疾患・後部強膜炎・眼窩病変が隠れていないか

前方の充血が目立っていても、視力低下の原因が眼底にあることがあります。 反対に、後部強膜炎では白目があまり赤くないこともあります。 強膜炎を疑う場合には、必要に応じて散瞳眼底検査やOCTを行います。

後部強膜炎でみられる変化

  • 網膜下液・滲出性網膜剥離
  • 脈絡膜のしわ
  • 脈絡膜や強膜の肥厚
  • 視神経乳頭腫脹
  • 黄斑部の変形
  • 眼球運動痛

ぶどう膜炎でみられる変化

  • 硝子体混濁
  • 黄斑浮腫
  • 網膜血管炎
  • 脈絡膜炎
  • 網膜下液
  • 眼圧上昇

腫瘍を疑う手掛かり

  • 一側性で長く続く
  • 典型的でない腫瘤がある
  • 治療への反応が不十分
  • ステロイド減量ですぐ再発する
  • 眼球突出や複視を伴う
  • 眼底に隆起性病変がある

強膜炎に伴う眼圧上昇|視神経と視野を守る治療が必要です

強膜炎や合併するぶどう膜炎では、眼圧が上がることがあります。 眼圧が高い状態が続くと視神経が障害され、元に戻りにくい視野欠損や視力障害を残す可能性があります。

眼圧が上がる主な仕組み

  • 炎症細胞などによる房水流出路の障害
  • 虹彩の癒着や隅角閉塞
  • 毛様体・脈絡膜の腫脹による二次的な隅角閉塞
  • 上強膜静脈圧の上昇
  • ステロイド治療に対する眼圧反応
  • もともとの緑内障・高眼圧症

眼圧と同時に確認する検査

  • 隅角検査
  • 視神経乳頭の評価
  • 視神経・網膜神経線維層OCT
  • 視野検査
  • 角膜厚
  • 点眼薬やステロイド使用歴

有田眼科で検討できる眼圧下降治療

原因となる炎症を治療しながら、眼圧下降点眼薬、必要に応じた内服薬を使用します。 炎症の状態、隅角の形、視神経障害の程度を確認したうえで、レーザー治療を検討できる場合があります。 眼圧が非常に高い、点眼や内服で十分に下がらない、視神経障害が進む場合には、 緑内障手術が必要になることもあります。

レーザーや手術は、すべての炎症性眼圧上昇に適するわけではありません 活動性の炎症や感染がある場合は、まず原因治療が優先されます。 SLT、マイクロパルスレーザー、MIGS、緑内障インプラントなどの適応は、 緑内障の病型と炎症の状態を確認して判断します。

強膜炎の治療|感染性と非感染性では治療が異なります

強膜炎は「強い目薬を使えばよい」病気ではありません。 感染性強膜炎に免疫を抑える治療だけを行うと悪化する可能性があるため、原因の鑑別が治療の出発点です。

非感染性

抗炎症薬

比較的軽い非壊死性前部強膜炎では、内服の非ステロイド性抗炎症薬を検討します。 腎機能、胃腸障害、喘息、抗凝固薬などを確認して使用します。

強い炎症

副腎皮質ステロイド

強い前部強膜炎、後部強膜炎、壊死性強膜炎などでは、内服や点滴などの全身治療が必要になる場合があります。 血糖、血圧、感染症、骨粗しょう症、眼圧上昇などに注意します。

難治・再発

免疫抑制薬・生物学的製剤

血管炎を伴う場合、再発を繰り返す場合、ステロイドを減量できない場合などは、 内科・リウマチ科や専門医療機関と連携して全身治療を検討します。

感染性

抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬

培養や臨床所見から原因微生物を推定し、適切な抗微生物薬を使用します。 病変が強膜の中へ広がると薬が届きにくく、長期間の治療が必要になる場合があります。

組織障害

デブリードマン・強膜補強

感染組織の除去、強膜が著しく薄くなった部分の補強、穿孔部の修復などが必要になる場合があります。 必要時は対応可能な専門医療機関へ連携します。

合併症

眼圧・角膜・網膜の治療

強膜炎の炎症だけでなく、ぶどう膜炎、角膜炎、黄斑浮腫、網膜下液、緑内障などを同時に治療する必要があります。

市販の充血除去点眼や、以前処方されたステロイド点眼を自己判断で続けないでください 症状を一時的に目立たなくしても、感染や眼圧上昇を悪化させたり、診断を遅らせたりする可能性があります。

文献から考える強膜炎|なぜ詳しい鑑別が必要なのか

全身疾患は初診時に見つからないことがあります

強膜炎と全身疾患の関連割合は、対象患者、施設、検査方法により異なります。 初診時の検査が陰性でも、経過中に血管炎や膠原病が明らかになる場合があり、 再発時の問診や長期的な経過観察が重要です。

感染性強膜炎は少数でも見逃せません

文献レビューでは、感染性強膜炎は強膜炎全体の一部とされていますが、 免疫性強膜炎として治療されることで診断が遅れることがあります。 手術歴、外傷、植物・土との接触、白色結節などは重要な手掛かりです。

後部強膜炎は眼底疾患や腫瘍に似ることがあります

後部強膜炎は、滲出性網膜剥離、脈絡膜腫瘍、原田病、中心性漿液性脈絡網膜症などに似た所見を示します。 超音波、OCT、眼底検査、必要に応じたCT・MRIを組み合わせます。

悪性腫瘍が強膜炎を装う報告があります

脈絡膜悪性黒色腫などが強膜炎として治療され、診断が遅れた症例報告があります。 一側性で治りにくい、再発する、眼底に隆起性病変がある場合は、腫瘍を含めた再評価が必要です。

眼圧上昇は視神経障害につながります

歴史的な臨床報告では、強膜炎患者の眼で眼圧上昇が確認されています。 数値は古い選択症例のデータであり現在の全患者へそのまま当てはめられませんが、 強膜炎診療で眼圧を測る必要性を示しています。

角膜周辺部の菲薄化は重要な警告所見です

強膜炎に周辺部潰瘍性角膜炎を伴う場合、重い全身疾患や角膜穿孔との関連が報告されています。 角膜周辺の白い浸潤や菲薄化があれば、速やかな評価が必要です。

文献で報告された頻度や治療成績は、研究対象や時代、施設により異なります。 個々の患者さんの診断や治療は、実際の眼所見、全身状態、検査結果から判断します。

すぐに眼科へ相談したい症状

当日中の評価を考えたい症状

  • 急に視力が低下した
  • 目の奥に強い痛みがある
  • 眼球を動かすと強く痛む
  • 光が非常にまぶしい
  • 黒目に白い濁りがある
  • 目の手術や外傷後に赤みと痛みが出た

特に緊急性を考える症状

  • 激しい頭痛や吐き気を伴う
  • まぶたが急に腫れ、発熱がある
  • 眼球が突出した、物が二重に見える
  • 視野の一部が欠ける
  • 光が走る、黒いものが急に増えた
  • 痛みとともに眼圧が非常に高いと指摘された

有田眼科での強膜炎診療

福岡市中央区小笹の有田眼科では、視力、細隙灯顕微鏡、眼圧、隅角、眼底、OCTなどを組み合わせ、 強膜炎だけでなく、ぶどう膜炎、緑内障、角膜疾患、網膜疾患、眼窩疾患を含めて確認します。

  • 前眼部だけでなく眼底まで確認
  • 眼圧・視神経・視野を評価
  • 感染性と非感染性を鑑別
  • 全身疾患が疑われる場合は他科と連携
  • 点眼・内服・レーザー・緑内障手術を含めた眼圧管理
  • 入院や高度な全身治療が必要な場合は適切な医療機関へ紹介

有田眼科 有田 量一
〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹2丁目2-3
電話:092-707-2132

細隙灯顕微鏡を使って患者の目を診察する有田眼科の医師
細隙灯顕微鏡による診察 結膜・強膜・角膜・前房を拡大して観察します。

強膜炎についてよくある質問

強膜炎と結膜炎はどう違いますか?

結膜炎では目やに、かゆみ、表面の充血が中心になることが多い一方、 強膜炎では深い眼痛、圧痛、赤紫色の深い充血がみられることがあります。 ただし外観だけで区別できない場合があるため、細隙灯顕微鏡で確認します。

強膜炎は人にうつりますか?

自己免疫による非感染性強膜炎は人へうつりません。 ただし細菌、真菌、ヘルペスウイルスなどによる感染性強膜炎もあるため、原因確認が必要です。

血液検査で必ず原因が分かりますか?

必ず分かるわけではありません。自己抗体や感染症検査が診断の手掛かりになる一方、 初回検査が陰性でも後から全身疾患が明らかになる場合があります。

強膜炎で眼圧が上がることはありますか?

あります。炎症、虹彩癒着、隅角閉塞、上強膜静脈圧の上昇、ステロイドへの反応などが原因になります。 眼圧が高い状態が続くと視神経や視野へ障害を残す可能性があるため、定期的な測定が必要です。

眼圧が高ければレーザー治療を受けられますか?

すべての方に適するわけではありません。炎症の活動性、感染の有無、隅角の状態、緑内障の種類を確認して判断します。 点眼や内服を優先する場合や、手術が必要になる場合もあります。

強膜炎は再発しますか?

再発することがあります。治療を急に中止すると再燃する場合もあるため、 痛みや充血が改善しても医師の指示どおりに治療と通院を続けてください。

目の病気なのに内科受診が必要になるのはなぜですか?

強膜炎が、関節リウマチや全身性血管炎などの一症状として起こることがあるためです。 全身治療が必要と判断した場合は、内科・リウマチ科などと連携します。

強膜炎のように見えて腫瘍ということもありますか?

頻度は高くありませんが、眼窩腫瘍や眼内腫瘍が強膜炎・ぶどう膜炎に似た症状を示すことがあります。 治りにくい、一側性で繰り返す、腫瘤や眼球突出を伴う場合は画像検査などを検討します。

主な参考資料

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  2. McCluskey PJ, et al. Posterior scleritis: clinical features, systemic associations, and outcome. Ophthalmology
  3. Wilhelmus KR, Grierson I, Watson PG. Histopathologic and clinical associations of scleritis and glaucoma. American Journal of Ophthalmology
  4. Sainz de la Maza M, et al. Ocular characteristics and disease associations in scleritis-associated peripheral keratopathy. Archives of Ophthalmology
  5. Ramenaden ER, Raiji VR. Clinical characteristics and visual outcomes in infectious scleritis. Clinical Ophthalmology
  6. Sen HN, et al. Masquerade scleritis. Ophthalmology
  7. 日本眼科学会「ぶどう膜炎」 病気の解説
  8. 有田眼科「緑内障手術」 点眼・レーザー・手術の選択肢

本文は一般的な医療情報です。症状、検査結果、治療歴、全身状態によって診断・治療は異なります。

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一