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オルソケラトロジー|子どもの近視進行抑制・適応検査・予約|福岡市 有田眼科

オルソケラトロジー・近視進行抑制

福岡市のオルソケラトロジー|子どもの近視進行抑制・適応検査・予約

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、 角膜の形状を一時的に変化させることで近視を矯正する方法です。 十分な効果が得られれば、朝にレンズを外したあと、 日中をメガネやコンタクトレンズなしで過ごすことができます。

小児では近視進行を抑える効果が複数の研究で報告されています。 ただし、近視そのものを治したり、近視の進行を完全に止めたりする治療ではありません。 治療中も近視が進むことがあり、効果には個人差があります。

オルソケラトロジーとは?

近視では、眼に入った光の焦点が網膜より手前に合うため、 遠くのものがぼやけて見えます。

オルソケラトロジーレンズは特殊なカーブを持っており、 就寝中に装用することで角膜中央部を平坦化する方向へ 角膜形状を一時的に変化させます。

朝起きてレンズを外したあとも矯正効果が一定時間続くため、 十分な効果が得られている間は日中を裸眼で過ごすことができます。

オルソケラトロジーによる近視矯正の仕組み
オルソケラトロジーは、就寝中に専用レンズを装用して 角膜の形状を一時的に変化させます。
角膜を永久的に変化させる治療ではありません。
レンズの使用を中止すると矯正効果は徐々に弱くなり、 角膜形状や屈折状態は治療前の状態へ近づいていきます。

子どもの近視とオルソケラトロジー

子どもの近視では、成長に伴って眼球の前後方向の長さである 「眼軸長」が伸びることで近視が進行することがあります。

オルソケラトロジーを使用した小児では、 通常の単焦点眼鏡などによる矯正と比較して、 眼軸長の伸びが少なかったことが複数の研究で報告されています。

文献から分かっていること

2023年のランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、 7研究・655眼を対象に、オルソケラトロジー群で 眼軸長の伸びが対照群より少なかったと報告されています。

文献の読み方で大切な点

年齢、治療前の近視度数、角膜形状、レンズ設計、 装用状況などが研究ごとに異なります。 研究結果の平均値が、そのまま一人ひとりのお子さんに 当てはまるわけではありません。

近視の進行を完全に止める治療ではありません。
オルソケラトロジーを継続していても近視や眼軸長が進行することがあります。 治療効果を評価するためにも定期検査が重要です。

オルソケラトロジーとマイサイト® ワンデーの違い

子どもの近視進行抑制には、オルソケラトロジーのほか、 日中に装用する1日使い捨てソフトコンタクトレンズ 「マイサイト® ワンデー」という選択肢があります。

どちらが一律に優れているというものではありません。 眼の状態、近視度数、生活スタイル、スポーツ、 レンズ管理が可能かどうかなどを確認して治療方法を検討します。

比較項目 オルソケラトロジー マイサイト® ワンデー
装用時間 原則として就寝中に装用し、朝に外します。 起きている日中に装用し、寝る前に外します。
日中の見え方 十分な矯正効果が得られれば、 日中はレンズを装用せず裸眼で過ごせます。 日中にレンズを装用して視力を補正します。
レンズケア 毎日の洗浄・消毒・保存とレンズケースの管理が必要です。 1日使い捨てで、使用後は廃棄します。
角膜形状 角膜の形状を一時的に変化させて近視を矯正します。 角膜形状を変化させる治療ではありません。
日中のスポーツ 日中裸眼で過ごせる点がメリットになる場合があります。 日中はコンタクトレンズを装用します。
主な注意点 角膜の傷、感染症、レンズ偏心、不正乱視、 角膜混濁、アレルギー、ハロ・グレアなどがあります。 異物感、乾燥、充血、角膜障害、 アレルギーや感染症などに注意します。
近視進行抑制 抑制効果が報告されていますが、完全に止めるものではありません。 近視進行抑制を目的としたレンズですが、 近視進行を完全に止めるものではありません。
有田眼科ではマイサイト® ワンデーの取り扱いも行っています。 近視進行抑制の方法は、費用だけでなく、 お子さんが安全に継続できるかを含めて相談することが大切です。

オルソケラトロジーのメリット

日中は裸眼で生活できることがある

十分な矯正効果が得られた場合、 朝にレンズを外したあと、メガネや通常のコンタクトレンズを 使用せずに過ごすことができます。

スポーツをするときに便利

野球やサッカーなど、メガネが邪魔になりやすいスポーツでは、 日中裸眼で過ごせることがメリットになる場合があります。

日中のコンタクトレンズ装用が不要になる

十分な効果が得られれば、 日中に通常のコンタクトレンズを装用する必要がありません。

外科手術ではない

レーシックなどと異なり、 角膜を切開したりレーザーで削ったりする治療ではありません。

小児の近視進行抑制が期待できる

小児では、眼軸長の伸びを抑える効果が 複数の研究で報告されています。

スポーツをする方とオルソケラトロジー
日中裸眼で過ごせることがスポーツ時のメリットになる場合があります。
裸眼でスポーツを楽しむイメージ
治療効果や適応には個人差があります。

オルソケラトロジーのデメリット・注意点

継続してレンズを使用する必要がある

矯正効果は永久ではありません。 装用を中止すると矯正効果は徐々に弱くなります。

効果には個人差がある

希望する裸眼視力が得られない場合や、 時間がたつと見えにくくなる場合があります。

毎日のレンズケアが必要

洗浄・消毒、保存液、レンズケース、 手指衛生などを適切に管理する必要があります。

定期検査が必要

見え方に問題がなくても、 角膜やレンズフィッティングに異常がないか 定期的に確認する必要があります。

合併症が起こる可能性がある

角膜の傷、感染、偏心、不正乱視、 角膜混濁、アレルギーなどが起こる場合があります。

自由診療

公的医療保険の給付対象外となり、 治療費や定期検査費は原則として自己負担です。

オルソケラトロジーでは定期検査が重要です

オルソケラトロジーは、裸眼視力が良好であれば 検査を受けなくてもよい治療ではありません。

自覚症状がなくても、角膜表面に傷ができたり、 レンズが角膜中央からずれたり、 アレルギーや角膜形状の変化が生じたりする場合があります。

治療開始翌日

角膜の傷、炎症、充血、 レンズ装用後の角膜状態などを確認します。

約1週間後

裸眼視力、屈折状態、角膜形状、 レンズ位置やフィッティングを確認します。

約1か月後

視力が安定しているか、 偏心や不正乱視、角膜障害がないか確認します。

約3か月後

治療効果だけでなく、 安全に治療を継続できる状態か総合的に確認します。

その後は原則3か月ごと

角膜、角膜形状、裸眼視力、 レンズの位置・汚れ・傷などを定期的に確認します。

「よく見えている=角膜にも問題がない」とは限りません。
特にお子さんでは異常をうまく言葉で説明できないこともあるため、 医師から指定された定期検査を継続してください。

オルソケラトロジーで起こる可能性がある合併症

オルソケラトロジーは手術ではありませんが、 就寝中にコンタクトレンズを装用する治療です。 正しく使用していても眼障害の可能性がなくなるわけではありません。

角膜上皮障害・角膜の傷

レンズのフィッティング、レンズの汚れや異物、 着脱時の刺激などによって、 角膜表面に細かな傷やびらんが生じることがあります。

異物感、痛み、充血、涙、まぶしさなどが出る場合があります。

角膜感染症

レンズや手指、保存液、レンズケースの衛生状態などが影響し、 細菌、真菌、アカントアメーバなどによる 角膜感染症が起こる可能性があります。

重症化すると視力へ大きな影響を残すことがあります。

レンズの偏心

レンズが角膜中央からずれた状態を「偏心」といいます。 治療領域が瞳孔中心からずれると、 視力変動やハロ・グレア、不正乱視などにつながることがあります。

角膜不正乱視

レンズの偏心などによって角膜形状が不規則になると、 通常の眼鏡では補正しにくい不正乱視が生じることがあります。 裸眼視力や見え方の質が低下する場合があります。

角膜混濁・角膜上皮下混濁

頻度は高くありませんが、 角膜に混濁が生じる場合があります。 混濁が瞳孔中央付近に生じると 視力や見え方に影響する可能性があります。

アレルギー性結膜炎

レンズに付着した汚れやタンパク質、 レンズやケア用品などによって、 アレルギー症状が出たり、 もともとのアレルギー性結膜炎が悪化したりする場合があります。

かゆみ、充血、目やに、異物感などに注意します。

ハロ・グレア

暗い場所で光の周囲がにじんで見える「ハロ」や、 光がぎらついてまぶしく見える「グレア」を 感じる場合があります。

角膜炎・角膜びらん・角膜浸潤など

オルソケラトロジーレンズを使用している間に、 角膜炎、角膜びらん、角膜浸潤、 角膜浮腫などの眼障害が生じることがあります。

強い痛み、強い充血、目やに、急な視力低下、 強い異物感などがある場合はレンズを外してください。
異常がある状態で装用を続けず、眼科を受診してください。

オルソケラトロジーの適応

オルソケラトロジーができるかどうかは、 近視の度数だけでは決まりません。

ガイドライン上の目安

  • 近視は原則として-4.00Dまで
  • 乱視は原則として-1.50Dまで
  • 20歳未満は慎重に適応を判断

適応検査で確認すること

  • 裸眼視力・矯正視力
  • 近視・乱視の程度
  • 角膜形状解析
  • 角膜・結膜の状態
  • 涙液やドライアイ
  • 眼圧・眼底
  • レンズフィッティング
お子さんでは、本人の理解度だけでなく、 保護者の方がレンズの着脱・洗浄・消毒を 適切に管理できるかどうかも重要です。

オルソケラトロジーをやめたらどうなる?

オルソケラトロジーによる角膜形状の変化は一時的なものです。

レンズの使用を中止すると矯正効果は徐々に弱くなり、 角膜形状や屈折状態は治療前の状態へ近づいていきます。

裸眼視力が低下した場合には、 必要に応じて眼鏡や通常のコンタクトレンズなどで視力を補正します。

オルソケラトロジーは自由診療です

有田眼科のオルソケラトロジーは、 公的医療保険の給付対象外となる自由診療です。

治療開始前に適応検査を行い、 近視度数や角膜形状、眼の状態、 レンズフィッティングなどを確認します。

初診・適応検査 5,500円(税込)
視力・屈折状態、角膜形状、 角膜・結膜、眼圧などを確認します。
オルソケラトロジー治療費 両眼 100,000円(税込)
レンズおよび治療開始後3か月までの 予定された検診費用を含みます。
治療開始時の通常総額 105,500円(税込)
初診・適応検査5,500円+両眼治療費100,000円です。
3か月後以降の定期検査 3,300円(税込)/回
原則として3か月ごとに定期検査を行います。

両眼の治療費

100,000円(税込)

治療開始後3か月までの予定された検診費用を含みます。 初診・適応検査費5,500円は別途必要です。

適応検査の結果、オルソケラトロジーを開始しない場合は、 治療費100,000円は必要ありません。 ケア用品、レンズの紛失・保証外再作製、 予定外の診察や追加検査には 別途費用が必要になる場合があります。

動画で見るオルソケラトロジー

有田眼科でオルソケラトロジーを検討されている方へ

有田眼科 院長 有田量一

医学的内容の確認

有田眼科 院長 有田 量一

有田眼科は福岡市中央区小笹にあり、 オルソケラトロジーの適応検査、 レンズフィッティング、処方、 治療開始後の定期検査を行っています。

オルソケラトロジーは、 裸眼視力だけでなく、角膜の安全性や 継続的なレンズ管理まで含めて行う治療です。

お子さんの近視進行が気になる場合には、 オルソケラトロジーやマイサイト® ワンデーなどの特徴を比較しながら、 眼の状態に合った方法を検討します。

所在地 福岡市中央区小笹
駐車場 15台
電話 092-707-2132

よくある質問

オルソケラトロジーで近視は治りますか?

近視そのものを完全に治す治療ではありません。 角膜形状を一時的に変化させて 日中の裸眼視力を補正します。

子どもの近視を完全に止めることができますか?

できません。 小児の近視進行を抑制する効果は報告されていますが、 治療中も近視が進行する場合があります。 効果には個人差があります。

マイサイトとオルソケラトロジーではどちらがよいですか?

一律にどちらが優れているとはいえません。 オルソケラトロジーは就寝中に装用し、 日中裸眼で過ごすことを目指します。 マイサイト® ワンデーは日中装用する 1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。 眼の状態や生活スタイルから適した方法を検討します。

見えていれば定期検査を受けなくてもよいですか?

いいえ。 視力が良好でも、角膜の傷、 レンズの偏心、角膜形状の変化、 アレルギーなどが起きていることがあります。 医師から指定された定期検査を受けてください。

レンズがずれるとどうなりますか?

レンズが角膜中央から偏心すると、 治療領域も中心からずれ、 視力変動、不正乱視、 ハロ・グレアなどが起こる場合があります。

角膜が傷つくことはありますか?

あります。 レンズフィッティング、異物、 レンズの汚れや着脱時の刺激などによって 角膜上皮に傷が生じることがあります。

アレルギーがあってもできますか?

症状の程度によります。 アレルギー性結膜炎が強い場合や、 レンズ・ケア用品によって症状が悪化する可能性がある場合には、 治療を見合わせたり中断したりすることがあります。

オルソケラトロジーの費用はいくらですか?

初診・適応検査は5,500円(税込)、 両眼の治療費は100,000円(税込)です。 治療費には治療開始後3か月までの 予定された検診費用を含みます。 3か月後以降の定期検査は 1回3,300円(税込)です。

オルソケラトロジーの適応検査・予約について

有田眼科のオルソケラトロジー初診、 適応検査、レンズ処方、レンズお渡し、 定期検査は予約制です。

近視の程度だけではなく、 角膜形状、眼表面の状態、 レンズフィッティングなどを確認して 治療が適しているか判断します。

主な参考資料
  1. オルソケラトロジーガイドライン 第3版
  2. Tang K, et al. Orthokeratology for Slowing Myopia Progression in Children: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Eye Contact Lens. 2023;49(9):404-410. PMID: 37284749.
  3. Sartor L, et al. Benefits and risks of orthokeratology treatment: a systematic review and meta-analysis. Int Ophthalmol. 2024;44:239. PMID: 38904856.
  4. 日本コンタクトレンズ協会 オルソケラトロジーレンズ添付文書自主基準
  5. MiSight® 1 day 添付文書

本ページは一般的な医療情報を含みます。 実際の適応、使用するレンズ、装用方法、 診察間隔は患者さんの眼の状態によって異なります。

執筆・医学的内容の確認: 有田眼科 院長 有田 量一

医院所在地: 〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹2丁目2-3

最終更新: 2026年8月21日