目の手術が怖い方へ
ウトウトした状態で受ける静脈内鎮静
目の手術は、怖いですよね。「できれば寝ているうちに終わってほしい」「手術中の音や雰囲気をあまり意識したくない」——そんなお気持ちに寄り添うため、有田眼科では手術内容と全身状態に合わせて鎮静を調整します。
完全に意識をなくすのではなく、安心してウトウトできる状態へ
静脈内鎮静は、点滴から鎮静薬を投与して、不安や緊張をやわらげる方法です。全身麻酔のように完全に意識をなくすことを目的とするのではなく、眠気があり、ウトウトしているけれど、必要なときには呼びかけに反応できる状態を目指します。
手術中の出来事がぼんやりしたり、細かく覚えていなかったりする方もいます。ただし、効き方や記憶の残り方には個人差があり、「必ず完全に眠れる」「必ず何も覚えていない」と保証する方法ではありません。
- 目の手術を考えるだけで強い不安がある
- できるだけウトウトした状態で受けたい
- 手術室の音や雰囲気が気になりやすい
- 過去の治療で緊張が強かった
「怖い」と感じるのは自然なことです。
不安を我慢せず、診察時にそのままお伝えください。手術の種類や体調を確認し、無理のない方法を一緒に考えます。

静脈内鎮静とは|笑気麻酔よりしっかり不安を和らげたい方へ
鎮静法には、鼻から笑気ガスを吸う「笑気吸入鎮静法」と、腕の点滴から薬を投与する「静脈内鎮静法」があります。有田眼科では、不安が強い方や、できるだけウトウトした感覚で手術を受けたい方には、静脈内鎮静をおすすめすることがあります。
眠気が出て、周囲が気になりにくい
点滴から少量ずつ鎮静薬を投与し、患者さんの反応を確認しながら調整します。多くの方は体の力が抜け、ウトウトした感覚になります。
呼びかけには反応できる
必要に応じて「目を動かさないでください」「少し上を見てください」などの声かけに反応できる深さを保ちます。手術の安全性と安心感の両方を大切にします。
薬の量を細かく調整できる
不安の強さ、年齢、体格、持病、手術内容、呼吸や血圧の状態を確認しながら、必要最小限の量に調整します。深くしすぎないことも重要です。
静脈内鎮静は「痛みを取る麻酔」とは役割が異なります
鎮静薬の主な役割は、不安や緊張をやわらげて眠気を促すことです。手術部位の痛みについては、通常、点眼麻酔や局所麻酔などを組み合わせて抑えます。つまり、局所麻酔で痛みに配慮し、静脈内鎮静で怖さや緊張に配慮するという考え方です。
静脈内鎮静と笑気吸入鎮静(笑気麻酔)の違い
笑気吸入鎮静は、鼻から低濃度の亜酸化窒素と酸素を吸入して緊張をやわらげる方法です。比較的軽い鎮静で、吸入をやめると作用が抜けやすいことが特長です。一方、強い不安がある方や、よりウトウトした状態を希望される方には、静脈内鎮静のほうが適していることがあります。
| 比較項目 | 静脈内鎮静 | 笑気吸入鎮静(笑気麻酔) |
|---|---|---|
| 方法 | 点滴から鎮静薬を投与します。 | 鼻のマスクから亜酸化窒素と酸素を吸入します。 |
| 鎮静の感じ | 不安が強い方におすすめすることがあります 眠気が出てウトウトしやすく、周囲の音や雰囲気が気になりにくくなります。 |
意識は比較的はっきり保たれ、ふわっと力が抜けるような軽いリラックス感が中心です。 |
| 呼びかけへの反応 | 適切な深さでは、呼びかけや軽い刺激に反応できます。 | 通常は会話や指示への反応が保たれます。 |
| 調整のしやすさ | 点滴から投与量を細かく調整できます。 | 吸入濃度を調整し、吸入を終了すると比較的速やかに作用が弱まります。 |
| 向いている方 | 手術への恐怖が強い方、できるだけウトウトした状態を希望する方、長めの処置が予想される方など。 | 軽度の緊張をやわらげたい方、点滴に強い抵抗がある方など。 |
| 主な注意点 | 呼吸や血圧への影響、ふらつき、眠気が残る可能性があるため、術後の観察と帰宅時の付き添いが必要です。ご自身での運転はできません。 | 鼻づまりが強い場合は吸入しにくく、強い不安には効果が十分でないことがあります。運転などの可否は使用条件と回復状態により医師の指示に従います。 |
「静脈内鎮静のほうが必ず良い」という意味ではありません
鎮静方法は、手術の種類、予定時間、患者さんの年齢・持病・服薬、睡眠時無呼吸の有無、過去の麻酔経験などを踏まえて決めます。静脈内鎮静をご希望でも、全身状態や手術内容によっては別の方法をご提案する場合があります。
硝子体手術では、鎮静を少し控えめに調整します
硝子体手術では、眼内の非常に細かな組織を扱い、μm(マイクロメートル)単位の繊細な操作が必要になる場面があります。そのため、患者さんが突然大きく動いたり、咳き込んだり、顔を動かしたりしないようにすることが大切です。
鎮静を深くしすぎると、呼びかけへの反応が弱くなるだけでなく、気道が狭くなったり呼吸が浅くなったりする可能性があります。また、眠りが深くなる途中や目覚める途中に、予期しない体動が起こることもあります。
そのため硝子体手術では、不安をやわらげてウトウトできる安心感は保ちながら、必要なときには呼びかけに反応できる程度に、鎮静をやや少なめに細かく調整します。
- 術者の声かけに反応できる深さを保つ
- 呼吸、酸素飽和度、血圧、脈拍を確認する
- 手術の進み具合に合わせて投与量を調整する
- 不安が強いときは我慢せず、事前に伝える
「少なめの鎮静=つらい」という意味ではありません。
安全に手術を進めるためのちょうどよい深さを目指し、局所麻酔も組み合わせながら痛みと不安の両方に配慮します。

静脈内鎮静を使用する日の流れ
実際の流れは手術内容や患者さんの状態により異なります。飲食制限や服薬の指示は、必ず有田眼科からお伝えする内容を優先してください。
診察・事前説明
手術への不安、過去の麻酔経験、アレルギー、持病、服用中の薬、いびきや睡眠時無呼吸の有無などを確認します。「できればウトウトして受けたい」という希望も遠慮なくお伝えください。
当日の体調確認とモニター装着
血圧、脈拍、酸素飽和度などを確認し、点滴を確保します。体調不良、発熱、咳、強い鼻づまり、食事・飲水の時間などに変更がある場合は、必ず申告してください。
局所麻酔と静脈内鎮静
点眼麻酔や局所麻酔で痛みに配慮しながら、点滴から鎮静薬を少量ずつ投与します。患者さんの反応、呼吸、血圧、手術の進み具合を確認し、必要な深さに調整します。
手術後の休息・状態確認
手術後は、眠気やふらつき、吐き気などがないかを確認しながら休んでいただきます。十分に回復したことを確認してから帰宅をご案内します。
付き添いの方と帰宅
静脈内鎮静を使用した日は、判断力や運動機能が十分に戻っていない可能性があります。ご自身で車・自転車・バイクを運転せず、重要な契約や危険を伴う作業、飲酒も避けてください。具体的な制限時間は当院の指示に従ってください。
静脈内鎮静の注意点と安全のために確認すること
起こりうる主な変化
- 眠気やふらつきが残る
- 呼吸が浅くなる、酸素飽和度が低下する
- 血圧や脈拍が変化する
- 吐き気、頭痛、だるさが出る
- 薬へのアレルギーや予想以上に深い鎮静になる
これらに備え、手術中は患者さんの状態を継続して確認し、必要に応じて投与量の調整や処置を行います。
事前に必ずお知らせください
- 睡眠時無呼吸、強いいびき、呼吸器・心臓の病気
- 肝臓・腎臓の病気、妊娠の可能性
- 過去の麻酔で気分が悪くなった経験
- 薬や食べ物のアレルギー
- 血液をサラサラにする薬、睡眠薬、抗不安薬などの服用
- 当日の発熱、咳、鼻づまり、体調不良
※鎮静の適応や方法は、診察・検査・手術内容・全身状態を確認したうえで医師が判断します。掲載内容は一般的な説明であり、すべての患者さんに同じ方法を行うものではありません。
よくある質問
静脈内鎮静なら、完全に寝ている間に手術が終わりますか?
全身麻酔のように完全に意識をなくすことを目的とする方法ではありません。多くの方はウトウトして、手術中のことが気になりにくくなりますが、必要な声かけには反応できる状態を保ちます。効き方や記憶の残り方には個人差があります。
呼びかけに反応するなら、眠れていないということですか?
呼びかけに反応できても、眠気があり、ぼんやりとリラックスした状態になることはあります。鎮静では「反応できること」が安全上とても大切です。完全に反応がなくなるほど深くすることが、必ずしも快適さや安全性につながるわけではありません。
笑気麻酔より静脈内鎮静のほうがおすすめですか?
不安が強い方や、できるだけウトウトした状態を希望される方には、静脈内鎮静をおすすめすることがあります。笑気吸入鎮静は軽い緊張を和らげる方法として有用ですが、強い恐怖心には効果が十分でない場合があります。最適な方法は個別に判断します。
手術中に痛みを感じませんか?
静脈内鎮静は主に不安と緊張を和らげるための方法です。痛みに対しては点眼麻酔や局所麻酔を組み合わせます。圧迫感、触られている感覚、まぶしさなどを感じることはありますので、つらいときは我慢せず声でお知らせください。
硝子体手術では、なぜ鎮静が少なめなのですか?
眼内の微細な操作を安全に行うため、突然の体動を避け、必要時に呼びかけへ反応できることが重要だからです。不安を和らげながらも、深くなりすぎないよう細かく調整します。
静脈内鎮静を使った日に運転できますか?
できません。眠気がなくなったように感じても、判断力や反応速度が十分に回復していない可能性があります。付き添いの方と帰宅し、運転・飲酒・重要な判断・危険作業は当院が指定する時間まで避けてください。
「目の手術が怖い」と感じている方へ
怖さを我慢して手術を受ける必要はありません。静脈内鎮静を希望される方、笑気麻酔との違いを詳しく知りたい方、過去の治療でつらい経験がある方は、診察時にそのままお話しください。
有田眼科では、手術の正確さを大切にしながら、患者さんの不安にも丁寧に向き合います。福岡市中央区・福岡市南区をはじめ、桧原、西長住、柏原、花畑、東油山周辺からもご相談いただけます。
有田眼科の基本情報
- 医院名
- 有田眼科
- 医師名
- 有田 量一
- 住所
- 〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹2丁目2-3
- 電話
- 092-707-2132
- 診療案内
- 外来診療から日帰り手術まで幅広く対応
- ホームページ
- 有田眼科ホームページを見る
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有田眼科 有田 量一
参考情報
鎮静の深さや安全管理に関する一般的な記載は、以下の公的・専門的資料を参考にしています。実際の治療方針は有田眼科での診察結果を優先します。
