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2026.08.02

疾患について

白内障の原因|加齢・糖尿病・ステロイド・外傷との関係

福岡市中央区小笹・有田眼科|白内障ガイド 03

白内障の原因
加齢だけが原因とは限りません

白内障の最も多い原因は加齢です。一方で、糖尿病、ステロイド薬、目のけが、アトピー性皮膚炎、強度近視などが関係し、比較的若い年齢で白内障が進むこともあります。

  • 最も多い原因は加齢
  • 糖尿病や全身疾患
  • ステロイド薬などの薬剤
  • 目の外傷や炎症
有田眼科の院長と日帰り眼科手術の案内
年齢だけで判断せず、全身疾患、使用している薬、過去の目のけがや治療歴も確認します。
このページの要点

白内障は、水晶体を構成するたんぱく質などが変化し、透明性が低下することで起こります。加齢による変化を完全に避けることはできませんが、加齢以外の要因が重なって進行する場合があります。比較的若い方、片眼だけ進行している方、糖尿病やステロイド薬の使用歴がある方では、背景を確認することが大切です。

AGE-RELATED CATARACT

最も多い原因は、加齢に伴う水晶体の変化です

水晶体は、目の中で光を集める透明なレンズです。長年にわたって光や酸化ストレスなどの影響を受けると、水晶体を構成するたんぱく質の性質が変化し、透明性が少しずつ失われます。

加齢性白内障は、年齢とともに誰にでも起こり得る変化です

白内障があること自体は珍しくありません。ただし、濁りの場所、進み方、症状の強さには大きな個人差があります。白内障が見つかっても、日常生活への影響が少なければ、すぐに手術が必要とは限りません。

水晶体の透明性が低下する

透明だった水晶体の中に濁りが生じ、目に入った光が網膜へきれいに届きにくくなります。

濁る場所で症状が変わる

水晶体の中央、周辺、後面など、どこに濁りが生じるかによって、かすみやまぶしさの現れ方が異なります。

左右の進み方は同じとは限らない

両眼に白内障があっても、片眼だけ先に進んだり、左右で濁り方が異なったりすることがあります。

年齢だけで手術時期を決めるものではありません。

視力、まぶしさ、運転、仕事、家事、趣味への影響を確認し、眼鏡で改善できるかも含めて治療方針を検討します。

OTHER CAUSES

加齢以外に白内障と関係する主な要因

複数の要因が重なっている場合もあります。診察時には、全身疾患、服薬、目のけが、過去の眼科治療などを確認します。

01

糖尿病

糖尿病のある方では、糖尿病がない方より若い年代で白内障が進むことがあります。白内障だけでなく、糖尿病網膜症や黄斑浮腫の確認も重要です。

比較的若年 眼底検査
02

ステロイド薬など

ステロイド薬の使用が白内障の進行に関係することがあります。内服、吸入、点眼、注射、外用薬などを使用している場合は、薬の名前と使用期間をお伝えください。

薬剤歴 自己中止しない
03

目の外傷

目を強くぶつけた、物が刺さった、薬品や熱による損傷を受けたなどの後に、外傷性白内障が起こることがあります。けがから時間がたって進行する場合もあります。

片眼性 過去のけが
04

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎のある方では、比較的若い年齢で白内障がみられることがあります。目を強くこする習慣や、網膜の状態にも注意が必要です。

若年発症 眼底確認
05

強度近視

近視が強い方では白内障が比較的早く進む場合があります。網膜裂孔、網膜剥離、黄斑疾患など、強度近視に伴う眼底の変化も確認します。

強い近視 網膜検査
06

目の炎症や過去の手術

ぶどう膜炎などの眼内炎症や、過去に受けた眼科手術・治療が白内障の進行に影響することがあります。炎症を十分に管理してから手術を検討する場合があります。

眼内炎症 治療歴
07

紫外線・放射線

長期間の紫外線曝露や放射線曝露は、白内障の発症・進行に関係する要因とされています。作業環境や治療歴がある場合はお伝えください。

長期曝露 作業環境
08

喫煙

喫煙は白内障を進行させる要因の一つとされています。白内障だけでなく、全身の血管や網膜への影響を減らすためにも禁煙が大切です。

生活習慣 禁煙
09

先天性・発達性白内障

生まれつき、または小児期に白内障が起こることがあります。視力が発達する時期に光が網膜へ届きにくいと弱視につながるため、早期の評価が重要です。

小児 視力発達
DIABETES AND CATARACT

糖尿病がある方は、白内障と網膜の両方を確認します

糖尿病では白内障が比較的若い年代から進行することがあります。また、見えにくさの原因が白内障ではなく、糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫である場合もあります。

水晶体の濁りを確認

細隙灯顕微鏡で、水晶体の濁りの場所と程度を確認します。

散瞳眼底検査

瞳孔を広げ、網膜出血、血管の異常、網膜裂孔などがないかを調べます。

黄斑OCT

視力に重要な黄斑を断層画像で確認し、黄斑浮腫などがないかを調べます。

全身状態との連携

血糖値やHbA1c、治療状況を確認し、必要に応じて内科の主治医と連携します。

白内障手術を行っても、網膜症や黄斑浮腫があると期待した視力が得られないことがあります。

手術前に眼底の状態を確認し、網膜の治療を先に行うか、白内障手術とどのような順序で進めるかを検討します。

有田眼科で白内障の検査と手術に使用する医療設備
白内障の濁りだけでなく、網膜や黄斑の状態も確認して治療計画を立てます。
MEDICATIONS

ステロイド薬を使用している方へ

ステロイド薬は、アレルギー、自己免疫疾患、呼吸器疾患、皮膚疾患、眼疾患など、多くの病気の治療に必要な薬です。一方で、使用量や期間、体質などによって白内障や眼圧上昇に関係することがあります。

眼科へ伝えたい薬剤情報

  • 薬の名前と使用目的
  • 内服、吸入、点眼、注射、外用などの使用方法
  • 使用を始めた時期と期間
  • 現在使用中か、過去に使用していたか
  • 処方している医療機関

ステロイド薬を自己判断で減量・中止しないでください

ステロイド薬は急に中止すると、もとの病気が悪化したり、全身状態へ影響したりすることがあります。白内障や眼圧への影響が疑われる場合も、処方医と眼科医が治療の必要性を確認して対応します。

お薬手帳や薬の一覧をお持ちください。

薬剤名が分からない場合は、薬袋、処方内容が確認できる画面、吸入器や点眼薬の名称が分かるものをお持ちいただくと確認しやすくなります。

CATARACT IN YOUNGER PEOPLE

若い方の白内障では、背景を詳しく確認します

白内障は高齢者だけの病気ではありません。40歳未満から50歳代で白内障がみられる場合は、全身疾患、薬剤、外傷、アトピー性皮膚炎、強度近視、眼内炎症などを確認します。

確認する項目 具体的な内容 確認する理由 診察時に伝えたいこと
全身疾患 糖尿病、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患など 若年での白内障や眼底疾患に関係する場合があります。 診断時期、治療状況、最近の検査値
薬剤 ステロイド薬、その他の継続薬 薬剤が白内障の進行へ影響している可能性を確認します。 薬剤名、使用方法、使用期間
目のけが 打撲、異物、薬品、過去のスポーツ外傷など 外傷性白内障は片眼だけに起こり、時間がたって進むことがあります。 けがをした時期、治療歴、左右どちらか
眼科治療歴 ぶどう膜炎、網膜疾患、過去の眼科手術 炎症や治療が水晶体へ影響している場合があります。 病名、手術名、治療した医療機関
家族歴・小児期の病歴 先天性白内障、幼少期からの視力差 生まれつきの濁りや視力発達の問題を確認します。 家族の病歴、過去の眼鏡・弱視治療
若い方の白内障手術では、術後のピント調節についても十分な説明が必要です。

眼内レンズには若い水晶体のような自然な調節力はありません。手術後に見たい距離や眼鏡の使い方を考え、眼内レンズを選択します。

PREVENTION

白内障を完全に防ぐ方法はありませんが、できる対策があります

加齢による変化を完全に止めることはできません。ただし、白内障の進行に関係する要因を減らし、目や全身の状態を定期的に確認することは大切です。

血糖を管理する

糖尿病がある方は内科治療を継続し、白内障と糖尿病網膜症の両方を定期的に確認します。

禁煙を検討する

喫煙は白内障を進行させる要因の一つです。目だけでなく全身の健康のためにも禁煙が重要です。

強い紫外線を避ける

屋外では、紫外線カット機能のある眼鏡、サングラス、つばのある帽子などを利用します。

薬剤を確認する

長期に使用している薬がある場合は、眼科でも薬剤名と使用期間を共有します。

目を強くこすらない

かゆみがある場合は目をこすり続けず、アレルギーや眼表面の状態について眼科へ相談します。

目のけがを防ぐ

スポーツや作業内容に応じて保護眼鏡を使用し、目に異物や薬品が入る事故を防ぎます。

定期検査を受ける

視力だけでなく、眼圧、網膜、黄斑、視神経を含めて確認します。

変化を放置しない

眼鏡を替えても見えない、急に度数が変わる、左右差が強い場合は眼科で原因を確認します。

サプリメントや食品だけで白内障を治すことはできません。

健康食品を使用している場合は、処方薬との相互作用や全身状態への影響もあるため、医師や薬剤師へお伝えください。

EXAMINATION

原因と目の状態を確認するための検査

白内障の濁りだけでなく、見えにくさに関係する網膜、黄斑、視神経、角膜の状態も確認します。糖尿病や強度近視がある方では、眼底検査が特に重要です。

問診・薬剤歴

症状の始まった時期、全身疾患、服薬、外傷、眼科手術、家族歴などを確認します。

視力・屈折検査

裸眼視力と矯正視力を測り、眼鏡でどこまで見え方が改善するかを確認します。

細隙灯顕微鏡検査

水晶体の濁る場所、形、程度を観察し、角膜や眼内炎症の有無も確認します。

眼圧・視神経検査

ステロイド薬の使用歴なども踏まえ、眼圧や視神経の状態を確認します。

散瞳眼底検査

糖尿病網膜症、網膜裂孔、網膜剥離、強度近視に伴う網膜変化などを確認します。

OCT・追加検査

必要に応じて、黄斑や視神経の断層画像、眼軸長、角膜形状などを調べます。

受診時に持参すると確認しやすいもの

  • 現在使用している眼鏡
  • マイナンバーカードまたは健康保険証
  • お薬手帳や薬剤一覧
  • 糖尿病手帳や最近の検査結果
  • 過去の眼科手術・治療の資料
  • 紹介状や画像資料がある場合はその資料
散瞳検査後は数時間、まぶしさや近くの見えにくさが続くことがあります。

自動車、バイク、自転車を運転して帰れない場合があります。検査内容が分からない初診時は、来院方法をご検討ください。

有田眼科の明るい院内待合スペース
全身疾患、薬剤歴、目の治療歴を確認し、必要な眼科検査を行います。
WHEN TO CONSULT

原因を含めて眼科で確認したい目安

白内障は一般にゆっくり進みますが、年齢、全身疾患、薬剤、外傷歴によっては早めの評価が必要です。

早めに眼科へ相談したい方

  • 眼鏡を替えてもかすみが改善しない
  • 比較的若い年齢で視力が低下している
  • 片眼だけ急速に見えにくくなっている
  • 糖尿病があり、見え方が変化した
  • ステロイド薬を長期間使用している
  • 過去に目を強くぶつけたことがある
  • アトピー性皮膚炎や強度近視がある

急な症状は白内障だけと考えないでください

  • 突然、視力が低下した
  • 視野にカーテンのような影が出た
  • 黒い点が急に増えた、光が走る
  • 強い目の痛み、充血、頭痛、吐き気がある
  • 目をぶつけた直後から見えにくい
  • 物が急にゆがんで見える

これらは網膜剥離、急性緑内障発作、網膜血管疾患などの可能性があるため、速やかな診察が必要です。

ARITA EYE CLINIC

有田眼科で確認できること

有田眼科では、白内障の濁りだけでなく、年齢、全身疾患、薬剤、外傷歴、網膜・視神経の状態を確認します。白内障が見えにくさの主な原因かを判断し、経過観察または手術について説明します。

白内障の濁り方を確認

水晶体のどこが、どの程度濁っているかを細隙灯顕微鏡で観察します。

原因となる背景を確認

糖尿病、薬剤、外傷、アトピー性皮膚炎、眼科治療歴などを確認します。

網膜・黄斑を確認

白内障以外に見えにくさの原因となる病気がないかを調べます。

眼圧・視神経を確認

緑内障や薬剤に伴う眼圧上昇がないか、必要な検査を行います。

手術時期を相談

視力、まぶしさ、生活への影響と目の状態を踏まえて治療時期を検討します。

術後の見え方を検討

手術を行う場合は、目の状態と生活に合わせて眼内レンズを相談します。

有田眼科院長の有田量一

記事監修・診療担当

有田眼科 院長 有田 量一

白内障の多くは加齢に伴うものですが、比較的若い方や片眼だけ進行している方では、糖尿病、薬剤、外傷、眼内炎症などの背景を確認する必要があります。現在使用している薬や過去の目の治療歴も診察時にお伝えください。

FAQ

白内障の原因についてよくある質問

白内障は老化が原因ですか?

最も多い原因は加齢です。ただし、糖尿病、ステロイド薬、外傷、アトピー性皮膚炎、強度近視などが関係し、比較的若い年齢で進行することもあります。

スマートフォンやパソコンで白内障になりますか?

通常のスマートフォンやパソコン使用が、白内障の直接的な原因であるとは一般に考えられていません。ただし、長時間の画面作業はドライアイや眼精疲労を起こし、かすみを感じることがあります。症状が続く場合は原因を確認します。

糖尿病があると白内障になりやすいですか?

糖尿病のある方では、比較的若い年代から白内障が進むことがあります。また、見えにくさの原因として糖尿病網膜症や黄斑浮腫が隠れていることもあるため、眼底検査が重要です。

ステロイド薬を使うと必ず白内障になりますか?

必ず白内障になるわけではありません。薬の種類、使用量、使用期間、体質などによって影響は異なります。必要な薬を自己判断で中止せず、処方医と眼科医へ使用状況を伝えてください。

ステロイドの塗り薬や吸入薬も伝えた方がよいですか?

はい。内服薬だけでなく、点眼、吸入、注射、外用薬なども含め、使用しているステロイド薬についてお伝えください。お薬手帳や薬剤名が分かるものをご持参ください。

目をぶつけた後、何年もたって白内障になることはありますか?

外傷の種類や程度によっては、受傷後しばらくしてから白内障が進行することがあります。片眼だけ見えにくい場合は、過去のけがについても診察時にお伝えください。

白内障は遺伝しますか?

一般的な加齢性白内障は、単純に親から子へ遺伝する病気ではありません。一方、先天性白内障や一部の白内障では遺伝的な背景が関係することがあります。

紫外線を避ければ白内障を完全に予防できますか?

紫外線対策だけで白内障を完全に防ぐことはできません。屋外で紫外線対策を行うことに加え、禁煙、糖尿病の管理、定期的な眼科検査などを組み合わせることが大切です。

白内障の原因が分かれば、手術をしなくても治せますか?

原因となる全身疾患や薬剤を適切に管理することは重要ですが、すでに濁った水晶体を透明な状態へ戻すことはできません。生活に支障がある場合の根本的な治療は白内障手術です。

REFERENCES

主な参考資料

本記事は一般的な医療情報です。白内障の原因、進行速度、検査、治療の適応は患者さんごとに異なります。薬剤は自己判断で中止せず、処方医へご相談ください。最終更新:2026年8月2日 監修:有田眼科 院長 有田 量一

比較的若い年齢で白内障を指摘された方へ

糖尿病、薬剤、目の外傷、アトピー性皮膚炎、強度近視などの背景と、網膜・黄斑・視神経の状態を確認します。お薬手帳や過去の治療資料がある場合はご持参ください。

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一

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