かすみ・視力低下
霧や膜がかかったような見え方が強くなり、眼鏡を調整しても必要な視力が得られにくくなることがあります。
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2026.08.02
疾患について
白内障を放置するとどうなる?|進行した白内障の眼底・手術への影響|有田眼科
白内障は多くの場合ゆっくり進みます。見えにくさが強くなるだけでなく、濁りが非常に強くなると網膜や視神経を観察しにくくなったり、水晶体の硬さや支持組織の状態に応じて手術方法を調整したりする場合があります。ただし、白内障が見つかっただけですぐ手術が必要という意味ではありません。
白内障を長期間そのままにすると、かすみ・まぶしさ・視力低下・左右差が徐々に強くなることがあります。さらに濁りが強い場合は、網膜・黄斑・視神経の観察が難しくなり、進行した白内障では水晶体の硬さ、水晶体嚢、チン小帯などを考慮して手術計画を立てます。非常に進行した白内障では、まれに眼圧上昇や眼内炎症が起こる場合もあります。
「白内障手術はいつ受ける?」「まだ待ってよい?」という一般的な判断は白内障専門サイトの `/timing/`、有田眼科で手術時期をどう判断するかは181、手術相談につながる見え方の変化は182で詳しく解説しています。
水晶体の濁りが強くなると、網膜へ届く光が減り、光の散乱も増えるため、視力表の数字だけでなく実生活での見え方が変化します。
霧や膜がかかったような見え方が強くなり、眼鏡を調整しても必要な視力が得られにくくなることがあります。
太陽光や照明、対向車のライトが強くにじみ、特に逆光や夜間で見えにくさを感じることがあります。
夕方、雨天、薄暗い室内などで、人や段差、障害物の輪郭を見分けにくくなることがあります。
白いものが黄色や茶色っぽく感じられ、色の鮮やかさや明暗差が分かりにくくなる場合があります。
片眼だけ先に進行すると、見えやすい側の目が補うため、両眼では変化に気づきにくいことがあります。
運転、歩行、階段、仕事、細かい作業など、視機能が必要な場面で不安が大きくなる場合があります。
突然の視力低下、強い眼痛、視野の影、飛蚊症の急増などは白内障だけでは説明できないことがあり、早めの眼科診察が必要です。
眼科では、水晶体を通して目の奥を観察します。水晶体の濁りが強いと、散瞳しても眼底の細かな状態を十分に確認しにくくなる場合があります。
網膜周辺の裂け目や剥離を確認します。強度近視や飛蚊症がある方では特に重要です。
網膜出血、血管異常、黄斑浮腫などの有無を確認し、治療や経過観察の必要性を判断します。
加齢黄斑変性、黄斑上膜、黄斑円孔など、中心視力へ影響する病気がないかを確認します。
視神経乳頭や神経線維を確認し、必要に応じてOCTや視野検査を行います。
ただし、超音波検査で確認できる情報と、散瞳して直接眼底を見る検査やOCTで得られる情報は同じではありません。糖尿病網膜症や黄斑疾患などの経過観察が必要な方では、眼底を確認できること自体が手術時期を考える材料になる場合があります。
「進行しているから手術できない」という意味ではありません。水晶体の硬さや袋・支持組織、角膜、眼圧、眼底の状態を確認し、必要な方法を検討します。
| 確認する項目 | 進行した白内障で考慮すること | 術前に確認すること |
|---|---|---|
| 水晶体の硬さ | 核が硬い場合は、超音波で分割・吸引する操作に追加の工夫が必要になることがあります。 | 細隙灯顕微鏡で濁り方と硬さを評価します。 |
| 水晶体嚢 | 前面が見えにくい、袋が弱いなどの場合は、安全に手術を進めるための補助を検討します。 | 散瞳状態、水晶体の形、前眼部を確認します。 |
| チン小帯 | 水晶体を支える組織が弱い場合は、眼内レンズの支持方法を含め手術計画を調整します。 | 水晶体の揺れ・偏位、外傷歴などを確認します。 |
| 眼底の状態 | 濁りが強く網膜を十分に観察できない場合、術後の見え方を正確に予測しにくいことがあります。 | 眼底検査、OCT、必要に応じて超音波検査を行います。 |
| 角膜・眼圧 | 角膜内皮や眼圧の状態によって、術式や術後管理を調整する場合があります。 | 眼圧、角膜、前房、角膜内皮などを評価します。 |
白内障手術の方法・設備・術後管理については、有田眼科の白内障手術ページで詳しくご案内しています。
現在は生活への影響に応じて手術を受ける方が多いため、次のような状態はまれです。ただし、白内障が非常に進行した場合には注意が必要です。
膨らんだ水晶体が虹彩を前方へ押し、房水の流れに影響すると、眼圧が急に上がる場合があります。強い眼痛、頭痛、充血、吐き気などを伴うことがあります。
過熟白内障で水晶体由来のたんぱく質が漏れ出すと、眼内炎症や眼圧上昇を起こす場合があります。視力低下に加えて痛みや充血が現れることがあります。
一般的な白内障は通常、強い痛みを伴いません。急激な症状がある場合は、その日のうちの眼科受診を含め、早めの評価が必要です。
「放置」と「定期的な経過観察」は同じではありません。生活への影響が少なく、眼鏡で必要な見え方が得られ、眼底も確認できている場合は、定期診察を続けながら様子を見ることがあります。
手術を受ける時期の一般的な考え方は白内障専門サイト、有田眼科での判断項目は181、相談につながる見え方の変化は182をご覧ください。
次の症状は、網膜・眼圧・視神経・角膜など別の病気が関係している可能性があります。
白内障を長く経過観察している方では、白内障の濁りだけでなく、網膜・黄斑・視神経・角膜・眼圧、水晶体を支える組織などを確認します。
水晶体のどこがどの程度濁り、手術時にどのような操作が必要になりそうかを確認します。
眼底検査やOCTで、白内障以外に見え方へ影響する病気がないか確認します。
眼圧、前房、角膜、角膜内皮などを確認し、術式や術後管理を検討します。
水晶体の揺れや偏位、外傷歴などから、眼内レンズを支える組織の状態を確認します。
運転、歩行、仕事、読書など、見えにくさが実生活へどの程度影響しているかを確認します。
すぐ手術が必要でない場合は経過観察の間隔を、手術を検討する場合は検査と手術計画をご説明します。
記事監修・診療担当
有田眼科 院長 有田 量一
白内障が見つかっても、生活への影響が少なければ経過をみることができます。一方、濁りが強くなると眼底を確認しにくくなったり、手術で追加の工夫が必要になったりする場合があります。現在どの程度進んでいるかを定期的に確認し、適切な時期を相談します。
進行すると日常生活が難しいほど視力が低下することはあります。ただし、手術後にどこまで改善できるかは網膜・黄斑・視神経などの状態にも左右されます。白内障だけでなく目の奥を確認することが大切です。
濁った水晶体が自然に透明へ戻ることはありません。生活への影響が少ない間は経過観察することがありますが、白内障そのものを取り除く治療は手術です。
すべての方が短期間で手遅れになるわけではありません。ただし、非常に進行すると眼底を確認しにくくなり、水晶体の硬さや支持組織などを考慮して手術方法を調整する場合があります。
見えやすい側の目が補うため、両眼では困りにくいことがあります。左右差が大きい場合は距離感や眼鏡の使いやすさに影響するため、一度状態を確認してください。
一般的な白内障は通常、強い痛みを伴わずに進みます。非常に進行した白内障では、まれに眼圧上昇や炎症が起こる場合があります。強い痛み、充血、頭痛、吐き気がある場合は早めに受診してください。
白内障だけでなく糖尿病網膜症や黄斑浮腫の確認が重要です。白内障が強くなり眼底を観察しにくい場合は、網膜の状態や内科治療も踏まえて手術時期を検討します。
本記事は一般的な医療情報です。白内障の進行速度、経過観察の間隔、手術の適応、進行した白内障で必要となる手術上の工夫は患者さんごとに異なります。有田眼科での検査結果と個別の説明を優先してください。最終更新:2026年8月13日 監修:有田眼科 院長 有田 量一
白内障の進行度、眼鏡で改善できる範囲、網膜・黄斑・視神経の状態、水晶体の硬さや支持組織、生活への影響を確認し、経過観察と手術の選択肢をご説明します。
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一
更新:2026年8月13日
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一