News & Medical Guide

お知らせ・医療ガイド

2026.08.10

手術について

白内障手術で大切にしている7つのこと|有田眼科

CATARACT SURGERY PHILOSOPHY

白内障手術で、
私たちが大切にしていること。

白内障手術を選ぶとき、手術機器や眼内レンズの名前だけでは分からない 「手術に対する考え方」があります。 福岡市中央区小笹の有田眼科では、 手術を早く終えることや高価な眼内レンズを選ぶこと自体を目的にせず、 一人ひとりの目の状態と、手術後の生活まで考えて手術を組み立てます。

有田眼科が白内障手術で重視している7つのこと

丁寧な手術操作、小さな切開、後嚢を含めた水晶体嚢内の確認、 痛みに配慮した麻酔、不安に応じた鎮静、手術中の声かけ、 そして価格だけに左右されない眼内レンズ選びです。 術後は、目の安全を確認しながら日常生活への早期復帰を目指します。

SEVEN PRINCIPLES

白内障手術で大切にしている7つの考え方

白内障手術は、濁った水晶体を取り除いて眼内レンズを入れれば それで終わり、というものではありません。 一つひとつの小さな操作と判断の積み重ねが、 手術後の見え方や経過につながると考えています。

1

「早く終えること」だけを目標にしません

白内障の硬さ、瞳孔の大きさ、水晶体を支える組織の状態は患者さんごとに異なります。 手術時間の短さだけを優先するのではなく、 その目に必要な操作を、確認しながら丁寧に行うことを重視します。

2

できるだけ小さな切開で、目への負担に配慮します

白内障手術では角膜周辺部に小さな切開を作り、 そこから手術器具と眼内レンズを入れます。 切開位置や目の状態を確認し、 必要以上に組織へ負担をかけない手術を心がけます。

3

水晶体を取った後も確認します|後嚢ケア

濁った水晶体を取り除いた後も、 水晶体嚢内に残った皮質や後嚢の状態を確認します。 必要に応じて後嚢表面を丁寧に洗浄・研磨し、 後発白内障の原因となる残存細胞を減らすことを目指します。 ただし、後嚢研磨によって後発白内障を完全に防げるわけではありません。

4

麻酔で「痛み」に配慮します

有田眼科では点眼麻酔や前房内麻酔を用い、 手術中の痛みや刺激をできるだけ抑えられるようにします。 麻酔をしていても光、圧迫感、水が流れるような感覚などを感じる場合があります。 つらい場合は我慢していただくことを前提にしません。

5

強い不安には「鎮静」という別の方法を考えます

麻酔は痛みを抑えるため、鎮静は恐怖や緊張を和らげるためのものです。 手術への不安が強い方では、 全身状態を確認したうえで笑気吸入鎮静や静脈内鎮静を検討します。 完全に意識をなくす全身麻酔とは異なり、 必要なときに呼びかけへ反応できる程度を保ちながら行います。

6

手術中も、声をかけながら進めます

「これから目薬を入れます」「順調に進んでいます」など、 状況に合わせて声をかけながら手術を進めます。 痛み、息苦しさ、咳、腰や首のつらさを感じた場合も、 急に動かず声で知らせていただけるようにしています。 患者さんと術者が同じ状況を共有することも大切な安全対策の一つです。

7

眼内レンズは「価格」ではなく、その方に合うものを選びます

眼内レンズは目の中に長く留置する医療機器です。 有田眼科では、単に価格が安いという理由だけで眼内レンズを選ぶ考え方は取りません。 一方で、高価な多焦点眼内レンズを無理にお勧めすることもしません。 角膜、乱視、網膜、黄斑、視神経などの状態と、 運転、仕事、パソコン、スマートフォン、読書、趣味などを確認し、 単焦点を含めてその方の希望に沿う選択肢を考えます。

「一番高いレンズ」ではなく、 「その方にとって一番納得できる見え方」を。

多焦点眼内レンズには大きなメリットがある一方、 ハロー・グレアやコントラストの感じ方など注意点もあります。 単焦点眼内レンズの方が目の状態や生活に合う場合には、 その理由も含めてご説明します。

PAIN / SEDATION / COMMUNICATION

痛み・怖さ・「何をされているか分からない不安」を分けて考えます

「白内障手術が怖い」という一言の中にも、 痛みが怖い方、強い光が怖い方、器具が見えることが怖い方、 じっとしていられるか不安な方など、さまざまな理由があります。 そのため、有田眼科では不安の内容を分けて考えます。

痛みが心配

点眼麻酔・前房内麻酔を用い、 状態に応じて追加対応を検討します。

恐怖・緊張が強い

希望や全身状態を確認し、 笑気吸入鎮静・静脈内鎮静を検討します。

手術中が不安

医師・スタッフが声をかけ、 患者さんの反応を確認しながら進めます。

鎮静=全身麻酔ではありません。
鎮静の効き方には個人差があります。 年齢、持病、呼吸状態、服用中の薬などを確認し、 実施できるかどうかを個別に判断します。
INTRAOCULAR LENS

眼内レンズは「売りたいレンズ」からではなく、生活から考えます

最善の眼内レンズとは何でしょうか

白内障手術後に重視したい見え方は人によって違います。 車の運転を重視する方、パソコンを長時間使う方、 スマートフォンや読書を眼鏡なしで楽しみたい方、 夜間の光のにじみをできるだけ避けたい方では、 適する可能性がある眼内レンズも変わります。

「最善」とは、一番高価なレンズではなく、 その方の目と生活に合うレンズだと考えています。

多焦点眼内レンズを希望されても、 網膜・黄斑・視神経・角膜・乱視などの状態から 単焦点眼内レンズの方が適していると考えられる場合があります。 反対に、眼鏡を使う場面を減らしたい方では、 多焦点・焦点深度拡張型・乱視矯正型などを含めて比較します。

EARLY RECOVERY

日常生活への早期復帰を目指しますが、無理に急がせません

現在の白内障手術は小さな切開から行うことが一般的で、 手術後は比較的早く日常生活へ戻れる方も多くなっています。 有田眼科でも、できるだけ身体的な負担を抑え、 日常生活や仕事へ早く戻れることを目指して手術を行います。

ただし、仕事の内容、白内障の程度、目の状態、 両眼手術の時期、術後の炎症や見え方によって復帰時期は異なります。 「早く戻ること」だけを優先せず、 術後診察と点眼を続けながら安全を確認することが大切です。

手術が終わった日が治療の終わりではありません。
術後の感染・炎症・眼圧・眼内レンズの状態などを確認し、 必要な点眼と通院を続けながら生活を戻していきます。
DETAILED GUIDES

詳しい手術方法は、それぞれの専門ページでご確認ください

このページでは「有田眼科が何を大切にしているか」に内容を絞っています。 麻酔、後嚢研磨、眼内レンズなどの詳しい説明は、 専用ページへ分けています。

FAQ

有田眼科の白内障手術についてよくあるご質問

有田眼科では、全員に後嚢研磨を行いますか?

一律ではありません。 後嚢や水晶体嚢、チン小帯などの状態を確認し、 必要に応じて後嚢を洗浄・研磨します。 後嚢研磨を行っても後発白内障を完全に防ぐことはできません。

白内障手術は痛いですか?

点眼麻酔や前房内麻酔を用いて痛みに配慮します。 ただし、光、軽い圧迫感、水が流れる感覚などを感じる場合があります。 痛みや強い不快感がある場合は、我慢せず声でお知らせください。

鎮静をすれば、完全に眠った状態になりますか?

鎮静は全身麻酔とは異なります。 ぼんやりしたりウトウトしたりする状態を目指しますが、 必要なときには呼びかけへ反応できる程度を保ちます。 効果には個人差があり、適応は全身状態を確認して判断します。

多焦点眼内レンズを勧められるのでしょうか?

多焦点眼内レンズありきで決めることはありません。 目の状態や生活によっては単焦点眼内レンズの方が適している場合があります。 運転、仕事、読書、スマートフォン、夜間の見え方、 眼鏡をどの程度使いたいかまで確認して比較します。

白内障手術後は、すぐ仕事に戻れますか?

復帰時期は仕事の内容や目の状態によって異なります。 日常生活へ比較的早く戻れる方もいますが、 術後診察と点眼を続け、医師の指示に沿って段階的に戻ることが大切です。

「どんな手術なら安心できそうか」からご相談ください

白内障手術を受けると決めていない段階でも構いません。 白内障の程度、目の奥の状態、生活上の不便、 手術への怖さ、術後に希望する見え方を確認しながら、 一緒に治療方針を考えます。

有田眼科へ電話で相談 092-707-2132

本記事は一般的な医療情報と有田眼科の診療方針をご案内するものです。 白内障手術の方法、麻酔・鎮静の適応、眼内レンズの選択、 術後の回復や仕事復帰の時期は、目の状態・全身状態・生活背景によって異なります。

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一

新着一覧へ