GLAUCOMA SURGERY / FUKUOKA
プリザーフロ®マイクロシャントによる緑内障手術
福岡で緑内障手術を検討している方へ。 福岡市中央区小笹の有田眼科では、点眼やレーザー治療などだけでは 眼圧を十分に下げられない緑内障について、眼圧・視神経・OCT・視野検査などを確認し、 プリザーフロ®マイクロシャントを含めて治療方法を検討します。
目の中の房水を前房から結膜下へ導く細いチューブ状のデバイスを留置し、 新しい房水の流出路を作って眼圧下降を目指す緑内障濾過手術です。 手術の目的は、眼圧を下げることで残っている視神経や視野をできるだけ守ることであり、 すでに失われた視野を元に戻すための手術ではありません。
緑内障と眼圧|眼圧だけで診断する病気ではありません
緑内障は視神経が障害され、見える範囲である視野に影響が出てくる病気です。 初期には自覚症状が少ないこともあり、気づかないうちに進行する場合があります。
治療では眼圧を下げることが重要ですが、眼圧の数字だけで診断や手術適応を決めるわけではありません。 眼底・視神経、OCT、視野検査などを組み合わせ、 緑内障の進行状況とその方に必要な目標眼圧を考えます。
プリザーフロ®マイクロシャントとは
プリザーフロ®マイクロシャントは、前房から結膜下へ人工的な房水流出路を作る 緑内障濾過手術用のデバイスです。 点眼やレーザー治療などを行っても十分な眼圧下降が得られない場合などに、 手術治療の選択肢として検討します。
SIBSという素材で作られています
全長8.5mm、内径0.07mmの細いチューブ
前房から結膜下へ新しい房水流出路を作ります
どのような方にプリザーフロ手術を検討するのか
プリザーフロ®マイクロシャントは、すべての緑内障患者さんに行う手術ではありません。 現在の眼圧、緑内障の種類、視野・OCTの進行、 これまでの点眼・レーザー治療、必要とする目標眼圧などを総合して判断します。
手術を検討することがある場合
- 複数の点眼薬を使用しても目標眼圧に届かない
- レーザーなどを行っても眼圧下降が十分でない
- 視野検査やOCTで緑内障の進行が確認される
- 現在よりさらに眼圧を下げる必要がある
- 点眼治療の継続が難しい事情がある
ほかの手術が適する場合もあります
必要とする目標眼圧、緑内障の病型、結膜の状態、 過去の眼科手術歴などによっては、 線維柱帯切除術やほかの緑内障手術を選択することがあります。
プリザーフロを希望するかどうかだけでなく、 その目にどの程度の眼圧下降が必要かを考えて術式を決めます。
プリザーフロ・線維柱帯切除術・iStentの違い
プリザーフロ
前房から細いチューブを介して結膜下へ房水を流し、 新しい房水流出路を作る緑内障濾過手術です。
線維柱帯切除術
前房から結膜下へ房水を流す経路を手術で作る代表的な濾過手術です。 より低い目標眼圧が必要な場合などで重要な選択肢となります。
iStent inject W
線維柱帯からシュレム管へつながる本来の房水流出経路を利用する手術です。 プリザーフロとは房水を流す場所や適応が異なります。
必要な目標眼圧、緑内障の進行度、これまでの治療、 術後管理や合併症の可能性などを考えて手術方法を選択します。
有田眼科のプリザーフロ手術|麻酔・鎮静・手術時間
眼圧、眼底・視神経、OCT、視野検査などを確認し、 緑内障の進行状況と必要な目標眼圧を評価します。 そのうえでプリザーフロが適しているかを判断します。
有田眼科では、目の表面に行う点眼麻酔と、 眼球を包むテノン嚢の内側へ麻酔薬を投与する テノン嚢内麻酔を組み合わせた局所麻酔で手術を行います。
手術に対する緊張や不安が強い方などには、 全身状態を確認したうえで鎮静を併用することがあります。
鎮静は全身麻酔とは異なり、薬で眠気を促し緊張や不安を和らげる方法です。 通常は呼びかけに応じられる程度を基本に調整しますが、 眠気や鎮静の効き方には個人差があります。
前房から結膜下へ房水を流すことができるよう、 細いプリザーフロ®マイクロシャントを留置します。
有田眼科では、プリザーフロ®マイクロシャントの 手術時間はおおむね30~40分程度が目安です。 目の状態や手術内容によって前後します。 術前準備や手術後の確認に必要な時間は別になります。
日帰り手術・入院のどちらにも対応しています
日帰り手術
有田眼科では、プリザーフロ®マイクロシャントによる 日帰り緑内障手術に対応しています。 手術後に眼圧や目の状態を確認し、その後は予定された術後診察を行います。
入院での手術にも対応
入院での手術にも対応しています。 目の状態、全身状態、術後管理の必要性、ご本人やご家族の状況などを考慮して、 日帰りまたは入院について相談します。
プリザーフロは濾過胞を形成して眼圧を下げる手術です。 特に手術後早期は眼圧や濾過胞の状態が変化する場合があるため、 予定された診察を受けることが重要です。
プリザーフロの治療成績|線維柱帯切除術との比較
プリザーフロ®マイクロシャントと線維柱帯切除術を比較した無作為化臨床試験では、 両群で眼圧下降と緑内障治療薬数の減少が確認されています。 一方で、術後眼圧や成功率には違いがみられています。
国内の長期観察データ
緑内障の種類、術前眼圧、目標眼圧、結膜の状態、 過去の手術歴や創傷治癒などによって術後経過は異なります。
プリザーフロ手術のリスクと術後管理
プリザーフロ®マイクロシャントは緑内障濾過手術の一つであり、 合併症がまったく起こらない手術ではありません。
主な術後の注意点
- 眼圧が下がりすぎる低眼圧
- 眼圧が十分に下がらない、または眼圧が上昇する
- 前房出血
- 術後の炎症
- 濾過胞の状態が変化する
- デバイスの閉塞など
追加処置が必要になる場合があります
創傷治癒などによって房水の流れが低下した場合には、 点眼薬の追加やニードリングなどの追加処置を検討することがあります。 経過によっては別の緑内障手術が必要になる場合もあります。
手術後も眼圧、OCT、視野検査などで経過を確認し、 残っている視神経・視野をできるだけ守っていくことが重要です。
プリザーフロ手術後の通院
プリザーフロ手術では、手術後の眼圧や濾過胞の状態を確認することが重要です。 有田眼科では、術後早期に診察を行い、 眼圧、前房、炎症、傷口、房水の流れ、濾過胞などを確認します。
眼圧、傷口、炎症、前房、濾過胞などを確認します。
再度眼圧と濾過胞の状態を確認し、 術後点眼などを含めて経過をみます。
その後も術後1か月以内に2~3回程度を目安として診察します。 眼圧や濾過胞の状態によって通院回数や間隔は変わります。
手術翌日 → 1週間以内 → その後、術後1か月以内に2~3回程度。
状態によっては、これより早い診察や追加の診察・処置が必要になる場合があります。
福岡市中央区小笹の有田眼科で行う緑内障手術
有田眼科では、プリザーフロだけを前提として手術方法を決めるのではありません。 眼圧、眼底・視神経、OCT、視野検査、緑内障の進行、 これまでの点眼・レーザー・手術歴などを確認して治療方針を考えます。
点眼治療を継続するのか、SLTなどのレーザー治療を検討するのか、 iStentやプリザーフロ、線維柱帯切除術などの手術を検討するのか、 患者さんごとの状態と目標眼圧から判断します。
プリザーフロ®マイクロシャントのよくある質問
プリザーフロはどのような緑内障手術ですか?
前房から結膜下へ細いチューブを留置し、 房水が流れる新しい排出路を作る緑内障濾過手術です。 眼圧を下げ、視神経や視野をできるだけ守ることを目的とします。
有田眼科ではどのような麻酔で手術しますか?
点眼麻酔とテノン嚢内麻酔による局所麻酔で行います。 必要に応じて鎮静を併用します。 鎮静は全身麻酔とは異なり、薬で眠気を促し緊張や不安を和らげる方法です。 通常は呼びかけに応じられる程度を基本に調整しますが、効き方には個人差があります。
プリザーフロの手術時間はどのくらいですか?
有田眼科では30~40分程度が手術時間の目安です。 目の状態や手術内容によって前後し、 術前準備や術後確認に必要な時間は別になります。
日帰りで手術できますか?
はい。有田眼科ではプリザーフロ®マイクロシャントの日帰り手術に対応しています。 入院での手術にも対応しています。 患者さんの目や全身の状態、術後管理などを考慮して相談します。
手術後はどのくらい通院しますか?
基本的には手術翌日に診察し、その後1週間以内にも状態を確認します。 さらに術後1か月以内に2~3回程度を目安として診察します。 眼圧や濾過胞の状態によって診察回数や間隔は変わります。
手術をすれば緑内障点眼薬は不要になりますか?
必ず不要になるわけではありません。 手術後に点眼薬を減らせることがありますが、 目標眼圧や術後経過によって点眼を継続または再開する場合があります。
プリザーフロと線維柱帯切除術はどちらがよいですか?
一律には決められません。 必要な目標眼圧、緑内障の種類や進行度、結膜の状態、過去の手術歴などによって 適した手術方法が異なります。 診察・検査結果から個別に検討します。
iStentとプリザーフロは同じ手術ですか?
異なります。 iStentは線維柱帯からシュレム管へつながる房水流出経路を利用します。 プリザーフロは前房から結膜下へ新しい房水流出路を作る濾過手術です。
手術をすると欠けた視野は戻りますか?
緑内障ですでに失われた視野を元に戻すことは現在の治療では困難です。 手術の目的は眼圧を下げ、残っている視神経や視野をできるだけ守ることです。
福岡で緑内障・緑内障手術について相談したい方へ
緑内障では、眼圧の数字だけでなく、 視神経や視野がどの程度影響を受けているか、 今後どの程度の眼圧まで下げる必要があるかを考えることが重要です。
福岡市中央区小笹の有田眼科では、 眼圧、眼底・視神経、OCT、視野検査などから状態を確認し、 点眼、レーザー、iStent、プリザーフロなどを含めて治療方法を検討します。
医院名:有田眼科
医師名:有田 量一
住所:〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹2丁目2-3
電話:092-707-2132
診療案内:外来診療から日帰り手術まで幅広く対応
主な参考資料
参天製薬「プリザーフロ マイクロシャント 緑内障ドレナージシステム」国内製造販売承認
Baker ND, et al. Ab-Externo MicroShunt versus Trabeculectomy in Primary Open-Angle Glaucoma
研究結果は対象患者、手術条件、成功の定義などによって異なります。 掲載している数値は個々の患者さんの治療結果を保証するものではありません。
執筆・医学的内容の確認: 有田眼科 院長 有田 量一
実際の手術適応、麻酔、鎮静、日帰り・入院の選択、 術後管理は患者さんの目や全身状態によって異なります。