白内障による生活への影響
家族の顔、食事、薬、テレビ、新聞、階段などがどの程度見えにくくなっているかを確認します。
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2026.08.03
疾患について
高齢でも白内障手術はできる?|80代・90代の持病・姿勢・付き添い|有田眼科
80代・90代など高齢の方でも、年齢だけを理由に白内障手術ができないとは限りません。有田眼科では、目の状態に加えて、高血圧・糖尿病などの持病、内服薬、呼吸状態、仰向け姿勢、認知機能や聞こえ、術後点眼・通院を支える体制まで確認して手術を検討します。
高齢者の白内障手術では、年齢の数字よりも、①目の状態、②持病と内服薬、③手術中の姿勢・呼吸、④認知機能・聞こえ・不安、⑤帰宅や付き添い、⑥術後点眼・通院を続けられる体制を確認することが重要です。高齢だから一律に手術できない、あるいは高齢だから必ず入院が必要、という考え方ではなく、患者さんごとに必要な支援と手術環境を検討します。
一般的な「白内障手術はいつ受ける?」は白内障専門サイトの `/timing/`、持病・緑内障・網膜疾患などの詳しい考え方は164へ分けます。このページでは、高齢者に特有の姿勢・呼吸・認知機能・難聴・服薬管理・介護支援・術後点眼と通院を中心に解説します。
白内障は加齢とともに増える病気です。手術を検討できるかは年齢の数字だけではなく、手術で期待できる改善と、安全に手術・術後管理を続けられるかを確認して判断します。
家族の顔、食事、薬、テレビ、新聞、階段などがどの程度見えにくくなっているかを確認します。
見えにくさの主因が白内障か、網膜・黄斑・視神経など別の病気が重なっていないかを確認します。
高血圧、糖尿病、心臓、呼吸器、腎臓などの病気が安定しているか、最近の体調変化がないかを確認します。
仰向け姿勢、首や腰の痛み、呼吸苦、咳、手足や体の震えなどを確認します。
手術中の声かけや目線の案内を理解できるか、難聴や認知機能への支援が必要かを確認します。
点眼、通院、帰宅、食事、服薬管理、目をこすらないための見守りが必要かを確認します。
年齢が高くても全身状態が安定し、手術中の姿勢や術後管理に対応できる場合は手術を検討できます。一方、年齢に関係なく全身状態が不安定な場合は、先に治療や他科との連携が必要になることがあります。
目の検査だけでなく、手術当日から術後の生活までを一つの治療計画として確認します。
白内障の程度と硬さ、角膜、眼圧、網膜、黄斑、視神経、水晶体を支える組織などを確認します。
高血圧、糖尿病、心臓病、呼吸器疾患、脳血管疾患、腎疾患などの治療状況を確認します。
抗血栓薬、糖尿病薬、血圧の薬、前立腺の薬、睡眠薬など、現在と過去の薬剤情報を確認します。
仰向け、首や腰の痛み、手術台への移動、呼吸苦、咳、不随意運動などを確認します。
声かけへの反応、補聴器、記憶力、手術への恐怖、顔を覆われることへの不安を確認します。
点眼、術後通院、帰宅方法、服薬、食事、見守り、介護サービスなどの支援体制を確認します。
高齢の方では複数の持病や薬があることが珍しくありません。病気の名前だけで判断せず、現在どの程度安定しているか、手術前後にどのような管理が必要かを確認します。
| 確認する内容 | 手術前に確認すること | 患者さん・ご家族から伝えたいこと |
|---|---|---|
| 高血圧 | 普段の血圧、最近の変動、治療状況を確認します。 | 家庭血圧、最近の薬の変更、めまい・体調変化 |
| 糖尿病 | 血糖管理に加え、糖尿病網膜症や黄斑浮腫など目の状態も確認します。 | 糖尿病手帳、HbA1cなど最近の検査、内服薬・注射薬 |
| 心臓・血管の病気 | 狭心症、不整脈、心不全、脳梗塞などの治療状況と最近の症状を確認します。 | 胸痛、息切れ、動悸、入院歴、かかりつけ医 |
| 呼吸器疾患 | 仰向けで息苦しくないか、咳、喘息、酸素療法などを確認します。 | 吸入薬、酸素療法、普段眠る姿勢、咳の出やすい時間 |
| 腎臓病・透析 | 透析日、血圧、体調、薬剤を確認し、必要に応じて日程を調整します。 | 透析施設、透析曜日、最近の体調変化 |
| 抗血栓薬 | 薬の種類と服用理由を確認します。 | 薬剤名、処方医、心筋梗塞・脳梗塞などの既往 |
| 前立腺などの薬 | 一部の薬は手術中の瞳孔の動きに関係するため、過去の使用も含めて確認します。 | 現在・過去の薬剤名、お薬手帳 |
血液を固まりにくくする薬、糖尿病薬、血圧の薬などの変更や休薬は、全身状態にも関係します。手術前の服薬方法は、眼科医や処方医から受けた個別の指示を優先してください。
高齢の方では、白内障の程度以上に「手術台で安全に姿勢を保てるか」が重要になる場合があります。
仰向けがつらい、背中が曲がっている、普段は横向きでしか眠れない場合は事前にお伝えください。
首を伸ばせない、枕がないとつらいなど、頭部の位置を保ちにくい状態を確認します。
横になると息苦しい、心不全や呼吸器疾患がある、酸素療法を使用している場合は事前に確認します。
咳が出やすい時間帯、喘息、鼻炎など、手術中に急な動きにつながる症状を確認します。
体・首・顔を静止することが難しい場合は、動きの程度と普段の治療状況を確認します。
顔を覆われること、明るい手術顕微鏡の光、不慣れな環境への不安が強い場合も事前に相談します。
姿勢や呼吸の問題がある場合は、どの程度なら安全に姿勢を保てるかを確認し、必要に応じて手術方法・麻酔・鎮静・実施する医療環境について追加の検討を行います。
白内障手術では、医師やスタッフの声かけに合わせて目や体を動かさずに過ごす場面があります。認知症や難聴があっても一律に手術できないとは限らず、必要な支援を具体的に確認します。
新しい説明の理解、知らない場所での不安、目を触らずに過ごせるか、点眼や通院を誰が支援するかを確認します。
補聴器の使用、聞こえやすい側、声かけの方法、言葉以外の合図が必要かを確認します。
目の手術、器具、明るい光、顔を覆われることなど、何が不安なのかを具体的に確認します。
簡単な案内に合わせて目線や体を静止できるかを、診察や検査の場面でも確認します。
杖、歩行器、車いす、移乗介助の必要性を確認し、来院から手術後の帰宅までを計画します。
不安が強い場合は、年齢、呼吸状態、持病、内服薬などを確認したうえで、適切な方法を個別に検討します。
手術中の安全と術後管理の両方を考え、ご本人・ご家族・介護者と情報を共有しながら判断します。
高齢の方では、白内障手術そのものより、帰宅・点眼・通院・食事・服薬管理などの術後生活に支援が必要になることがあります。
手術後はご自身で車やバイクを運転せず、家族の送迎やタクシーなど、安全な帰宅方法を準備します。
薬の種類・回数・左右を間違えないよう、本人だけで管理できるか、家族や介護者の支援が必要かを確認します。
術後診察へ誰と、どの方法で通院するか、移動介助が必要かを確認します。
無意識に目をこすってしまう可能性がある場合は、術後早期の見守り方法を考えます。
普段から食事や内服薬の管理に支援が必要な場合は、手術後も継続できる体制を確認します。
訪問介護、デイサービス、施設職員などが関わる場合は、手術日や術後の注意事項を共有できるよう準備します。
一人暮らしや家族が遠方という理由だけで、直ちに手術できないと決まるわけではありません。帰宅、点眼、通院、緊急連絡など、必要な支援を一つずつ確認します。
術後の点眼・診察は、高齢の方では「自分でできるか」だけでなく「誰が支援するか」まで具体的に決めておくと安全に続けやすくなります。
次の状態がある場合も、直ちに「白内障手術は不可能」と決まるわけではありません。まず全身状態を整える、手術環境を検討する、他科・他院と連携するなどの対応を考えます。
強い息切れ、胸痛、発熱、著しい血圧変動などがある場合は、全身状態の評価を優先します。
呼吸苦や強い腰痛などで手術姿勢を保てない場合は、姿勢や実施する医療環境を追加検討します。
不随意運動、強い咳、極度の不安などがある場合は、安全に手術を進められる方法を検討します。
点眼や通院の支援が得られない場合は、利用できる家族・介護・地域支援を整理します。
結膜炎、涙道感染、まぶたの炎症などがある場合は、先に治療を行うことがあります。
白内障手術だけでは改善が限られる可能性がある場合は、治療順序と期待できる見え方を説明します。
これらの症状では、白内障手術の相談を待たず、網膜・眼圧・血管など別の原因を早めに確認する必要があります。
高齢の方では、白内障の手術適応だけでなく、持病・服薬・姿勢・認知機能・難聴・家族支援・術後通院まで確認して治療計画を立てます。
家族の顔、食事、薬、歩行、テレビ、新聞など、見えにくさが生活へ与える影響を伺います。
白内障だけでなく、角膜、眼圧、網膜、黄斑、視神経などを確認します。
お薬手帳や検査結果を確認し、必要に応じて他科との連携を検討します。
腰痛、呼吸苦、咳、震え、難聴、認知機能、手術への恐怖などを確認します。
手術当日の帰宅方法、術後点眼、受診方法、家族・介護者の支援を確認します。
全身状態や目の状態に応じて、かかりつけ医や他医療機関との連携が必要かを検討します。
普段の生活状況、転倒、薬の管理、認知機能、手術当日の送迎、術後点眼や通院の支援について共有できると、具体的な治療計画を立てやすくなります。
記事監修・診療担当
有田眼科 院長 有田 量一
高齢の患者さんでは、年齢だけではなく、白内障手術で生活のどの部分を改善したいか、持病や薬が安定しているか、手術中の姿勢を保てるか、術後の点眼と通院を続けられるかを確認します。ご家族や介護者からの情報も、治療計画を立てるうえで重要です。
一律の年齢上限だけで判断するものではありません。目と全身の状態、手術中の姿勢・協力、術後点眼、通院支援などを確認して個別に判断します。
相談できます。年齢だけでなく、手術で期待できる改善、持病、薬、姿勢、認知機能、術後管理などを確認します。
病気が安定しているかを確認して検討します。糖尿病では糖尿病網膜症や黄斑浮腫など、目の状態も合わせて確認します。持病の詳細は164のページをご覧ください。
自己判断で中止しないでください。薬の種類、服用理由、全身状態を確認し、手術前の服薬方法は眼科医・処方医から受けた個別指示を優先します。
認知症があるだけで一律に手術できないとは限りません。説明への理解、声かけへの反応、手術後に目を触らず過ごせるか、点眼・通院を誰が支援するかなどを確認します。
補聴器の使用状況、聞こえやすい側、手術中の合図などを事前に確認します。難聴があることを診察時にお伝えください。
重要な確認事項です。普段眠る姿勢、腰痛・呼吸苦の程度、どの程度なら姿勢を保てるかを確認し、手術環境を検討します。
支援の必要性は患者さんごとに異なります。高齢の方では、手術当日の帰宅、説明の共有、術後点眼・通院などで家族や介護者の支援が役立つ場合があります。
相談できます。帰宅方法、点眼、術後通院、緊急時の連絡先などを確認し、利用できる家族・介護・地域支援を整理します。
家族、介護者、施設職員などによる支援を含めて検討します。点眼管理が難しいことは、手術を決める前にお伝えください。
年齢だけで日帰り・入院を決めるものではありません。全身状態、移動、認知機能、家庭環境、術後支援などを確認します。有田眼科の術後入院・長期フォローについては218をご覧ください。
本記事は一般的な医療情報です。白内障手術の適応、麻酔・鎮静、日帰り手術の可否、他科との連携、術後支援は、患者さんの目と全身の状態によって異なります。薬を自己判断で中止せず、有田眼科および処方医から受けた個別の指示を優先してください。最終更新:2026年8月13日 監修:有田眼科 院長 有田 量一
白内障の程度、網膜・視神経の状態、持病、内服薬、手術中の姿勢、認知機能・聞こえ、術後点眼、家族や介護者の支援を確認し、患者さんごとに治療計画を検討します。
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一
更新:2026年8月13日
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一