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2026.08.04

手術について

白内障手術後の飛蚊症|黒い点・糸くずが増えたときの受診目安|有田眼科

白内障手術後の飛蚊症

白内障手術後の飛蚊症
黒い点・糸くずが見える理由と受診の目安

白内障手術後に、黒い点・糸くず・虫・雲のような影が見えることがあります。白内障の濁りが取れたことで以前からあった硝子体の濁りが見えやすくなっただけの場合もありますが、新しく出た飛蚊症や急に増えた飛蚊症では、網膜裂孔・網膜剥離・硝子体出血がないか確認します。

  • 以前からの影が目立つことがある
  • 急に増えたら眼底検査
  • 光視症に注意
  • 視野の影・幕に注意
  • 痛みがなくても要注意
有田眼科の眼科検査・手術設備
飛蚊症の症状だけで安全とは判断せず、必要に応じて散瞳眼底検査で網膜周辺部まで確認します。
このページの要点

白内障手術後の飛蚊症には、手術前からあった硝子体混濁が見えやすくなった場合、加齢による後部硝子体剥離、新しい網膜裂孔や硝子体出血など、複数の原因があります。特に、飛蚊症が急に増えた、光が走る、視野が欠ける・幕がかかる、急に視力が低下した場合は、次回予約日を待たずご相談ください。

204は「飛蚊症」と網膜の見逃し防止に特化します

術後のかすみ・まぶしさ・左右差などの一般的な見え方は199、術後通院は193、合併症全般は218へ分けます。このページでは、飛蚊症の原因と、網膜裂孔・網膜剥離を疑って早めに眼底検査を行う目安を中心に解説します。

WHAT ARE FLOATERS?

飛蚊症とは

実際には目の前にない黒い点、虫、糸くず、輪、煙、雲のような影が、視線の動きとともに動いて見える症状です。

黒い点

小さなゴミや虫のような点が、目を動かすと一緒に動いて見えます。

糸くず・クモの巣

細い線、髪の毛、クモの巣のような影が見えることがあります。

輪・雲・煙

半透明の輪、雲、煙のような影が動いて見える場合があります。

飛蚊症は硝子体の濁りが網膜に影を落とすことで見えます。

加齢による硝子体の変化はよくみられますが、網膜裂孔や出血に伴って飛蚊症が出る場合もあります。

WHY AFTER SURGERY?

白内障手術後に飛蚊症が目立つ主な理由

白内障の濁りがなくなった

手術前は水晶体の濁りで視界全体がかすみ、硝子体の小さな濁りが分かりにくいことがあります。術後に視界が明るくなると、以前からあった影が目立つ場合があります。

後部硝子体剥離

年齢とともに硝子体が液状化し、網膜から離れる後部硝子体剥離が起こることがあります。これに伴って飛蚊症や光視症を自覚する場合があります。

硝子体と網膜の関係が変化した

白内障手術後は眼内環境が変化し、その後の硝子体変化に伴って飛蚊症を自覚する場合があります。

網膜裂孔・硝子体出血

硝子体が網膜を引っ張って裂け目ができたり、網膜血管から出血したりすると、飛蚊症が急に増えることがあります。

OLD OR NEW?

以前からある飛蚊症と、新しく増えた飛蚊症を分けて考えます

見え方 考えられる状態 受診の考え方
以前から同じ影 加齢性の硝子体変化など 変化がなくても術後診察時にお伝えください。
手術後に初めて気づいた 以前からの濁りが見えやすくなった場合と、新しい硝子体変化の両方 一度は眼底を確認します。
数が急に増えた 網膜裂孔、硝子体出血などの可能性 予約日を待たず早めにご相談ください。
黒い雨・ススのように見える 硝子体出血などの可能性 早急な眼底検査が必要です。
光・視野の影を伴う 網膜裂孔・網膜剥離の可能性 早めの受診が必要です。
WARNING SIGNS

特に注意したい症状

網膜裂孔や網膜剥離は痛みを伴わないことがあります。

次の症状は、予約日を待たずご相談ください

  • 黒い点や糸くずが急に増えた
  • 大きな黒い影が新しく見える
  • 黒い雨、スス、煙のように見える
  • 視野の端に稲妻やフラッシュのような光が走る
  • 視野の一部が暗い・欠ける
  • カーテンや幕がかかったように見える
  • 急に視力が低下した
  • 物が急にゆがんで見える

症状が始まった時刻、片眼か両眼か、影の数や大きさがどう変わったか、白内障手術を受けた日をお伝えください。

EXAMINATION

どのような検査を行いますか?

症状の聞き取り

いつ始まったか、片眼か両眼か、数が増えたか、光や視野の影を伴うかを確認します。

視力・眼圧・前眼部

視力、眼圧、角膜、眼内炎症、眼内レンズなど、白内障手術後の状態を確認します。

散瞳眼底検査

目薬で瞳孔を広げ、網膜裂孔、網膜剥離、出血などがないか網膜周辺部まで確認します。

眼底写真

必要に応じて網膜の状態を画像で記録します。

OCT

黄斑や硝子体と網膜の関係など、必要な部位を断層画像で確認します。

超音波検査

硝子体出血などで眼底が見えにくい場合は、超音波検査を検討します。

散瞳検査の日は、ご自身で車やバイクを運転しないでください。

散瞳薬の効果が続く間は、まぶしさや近くの見えにくさが生じます。家族の送迎、タクシー、公共交通機関などをご利用ください。

RETINAL TEAR

網膜裂孔が見つかった場合

裂け目があり、まだ網膜剥離へ進んでいない場合は、レーザー治療を検討することがあります

網膜裂孔の周囲をレーザーで凝固し、網膜剥離への進行を防ぐ治療を行う場合があります。裂孔の位置・大きさ・硝子体による牽引・周囲の網膜の状態によって治療方針は異なります。

RETINAL DETACHMENT

網膜剥離へ進んでいた場合

網膜がすでに剥がれている場合は、早期の診断と治療が重要です

網膜の状態に応じて、硝子体手術や強膜バックリングなどの外科的治療を検討します。黄斑まで剥離が及ぶと視力へ大きく影響するため、飛蚊症の数だけで重症度を判断せず、眼底検査で確認します。

IF NO TEAR IS FOUND

検査で網膜裂孔がなかった場合

経過観察

網膜裂孔・網膜剥離・出血がなく、加齢性の硝子体変化による飛蚊症と判断された場合は経過観察となることがあります。

影が残ることがあります

硝子体の濁り自体が残っていても、時間とともに気になりにくくなることがあります。

一度「裂孔なし」でも、症状が変われば再受診してください。

飛蚊症が急に増える、光視症が加わる、視野の影や視力低下が出る場合は再度の眼底確認が必要です。

FAQ

白内障手術後の飛蚊症についてよくある質問

白内障手術後に飛蚊症が見えるのは普通ですか?

白内障の濁りがなくなり、手術前からあった硝子体の影が目立つ場合があります。ただし、新しく現れた場合や急に増えた場合は眼底検査で確認します。

飛蚊症が一つだけなら様子を見てもよいですか?

影の数だけで安全とは判断できません。初めて現れた場合、形・大きさ・数が変化した場合はご相談ください。

飛蚊症は自然に消えますか?

硝子体の濁りが完全になくならなくても、時間とともに気になりにくくなることがあります。症状が変化した場合は再検査が必要です。

光がピカッと見えるのは何ですか?

硝子体が網膜を引っ張ることで光視症が起こる場合があります。網膜裂孔を伴うことがあるため、眼底検査で確認します。

網膜裂孔や網膜剥離は痛みますか?

痛みを伴わないことがあります。痛みがないことを理由に受診を遅らせないでください。

散瞳検査後に運転できますか?

散瞳後は数時間、まぶしさや近くの見えにくさが続くため、ご自身での車・バイクの運転は避けてください。

白内障手術後は網膜剥離になることがありますか?

白内障手術後に網膜剥離が起こる可能性はあります。強度近視、網膜の変性、過去の網膜裂孔など、患者さんごとにリスクは異なります。

REFERENCES

主な参考資料

  1. 日本眼科学会「後部硝子体剥離」
  2. 日本眼科学会「網膜裂孔」
  3. 日本眼科医会「飛蚊症と網膜剥離」
  4. National Eye Institute「Retinal Detachment」

本記事は一般的な医療情報です。飛蚊症の原因、検査の緊急性、治療方法は患者さんの目の状態によって異なります。急な飛蚊症、光視症、視野の影、急な視力低下がある場合は自己判断せず眼科へご相談ください。最終更新:2026年8月13日 監修:有田眼科 院長 有田 量一

白内障手術後に飛蚊症が増えた方へ

以前からの硝子体混濁なのか、後部硝子体剥離なのか、網膜裂孔・網膜剥離・硝子体出血がないかを眼底検査で確認します。急に増えた、光が走る、視野に影が出た場合は予約日を待たずご相談ください。

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一

更新:2026年8月13日

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一

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