再び目がかすむ
手術後はよく見えていたのに、 霧がかかったような見えにくさが 徐々に現れることがあります。
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2026.07.28
手術について
福岡県内初導入|PROcapによる後発白内障レーザー治療|有田眼科
白内障手術後の見え方を、できるだけ良い状態へ。 有田眼科ではTango Reflex Neoを導入し、 切開の位置や大きさ、残存する膜片、 眼内レンズとの距離に配慮した YAGレーザー後嚢切開を行います。
※「福岡県内初導入」はメーカー調べ・導入時点の情報です。 公開前に調査時点、対象機種、調査範囲をご確認ください。
白内障手術後に再びかすむ原因は、後発白内障だけとは限りません。ドライアイ、眼鏡度数、眼内レンズの位置、黄斑・網膜、緑内障、角膜、眼圧などを含む「原因の見分け方」は別ページにまとめ、このページではPROcap・Tango Reflex Neo・YAGレーザー後嚢切開の詳細を中心に残しています。
白内障手術から数か月、あるいは数年が経過したあとに、 眼内レンズを支えている薄い膜「後嚢」が濁ることがあります。 これを後発白内障といいます。
手術後はよく見えていたのに、 霧がかかったような見えにくさが 徐々に現れることがあります。
日差しや照明、対向車のライトがまぶしく、 光の周囲がにじんで見えることがあります。
眼鏡を替えても見え方が改善しない、 文字や景色がぼんやりすると感じることがあります。
PROcapは「Premium Refractive Outcome Capsulotomy」を 表す名称です。 後発白内障に対するYAGレーザー後嚢切開で、 切開の位置・形・大きさ、残存する膜片、 眼内レンズとの距離に配慮する治療コンセプトです。
画像右側には、眼内レンズの中央部に 円形の開口を設けた状態が示されています。 後嚢の濁りを取り除く範囲を検討し、 光が通る中央部を確保する考え方を表しています。
メーカー提供資料「PROcap」
後嚢の中央に、眼内レンズの光学部や 瞳孔の位置を考慮した光の通り道を つくることを目指します。
切開した後嚢の細かな断片をできるだけ少なくし、 治療に伴う膜片由来の飛蚊症を 抑えることを目指します。
眼内レンズより後方へ焦点位置を調整し、 レンズ表面へレーザーが当たるリスクに 配慮しながら照射します。
以下は、Tango Reflex NeoとPROcapの仕組みを説明する メーカー提供資料です。 各画像が示す内容と、患者さんに関係するポイントを 分かりやすく説明します。
左から、切開範囲が適切でない状態、 レーザーが眼内レンズへ当たってできた痕、 切開後の膜片が目の中に残った状態を示しています。
メーカー提供資料 「Nd:YAG水晶体後嚢切開にかかわる3つの根本的な問題」
メーカー資料では、眼内レンズへのレーザー照射を 避けることと、切開後に残る膜片を少なくすることが 装置の目的として示されています。

左は眼内レンズに近い位置へレーザーを照射した模式図、 右は焦点を後方へ移した模式図です。 眼内レンズと治療点の間に距離を設ける考え方を 比較しています。
画像下部には、細胞が粒状に増殖して見える真珠型と、 後嚢が線維状に濁る線維型の例が示されています。 両方の特徴が混在する場合もあります。
多焦点眼内レンズでは、 中央部に複数の光学構造が設けられている場合があります。 単焦点眼内レンズでも、後嚢の状態を確認して 適切な開口径を検討します。
メーカー資料では、後嚢の後方へ短時間の レーザーエネルギーを照射し、 局所的にキャビテーションバブルを形成する 仕組みが説明されています。
画像内の4ns、8μmなどは、 装置の作用機序を説明する技術的な数値です。
ステップ1では局所へレーザーが照射され、 ステップ2ではキャビテーションバブルが 急速に形成されて成長・崩壊する様子が示されています。
画像では、眼内レンズから離れた後方に キャビテーションバブルが形成され、 成長した後に崩壊する過程が示されています。
キャビテーションバブルが固体との境界近くで崩壊すると、 高速の液体ジェットが生じるとされています。 画像は、その作用を利用して後嚢を切開する 考え方を示しています。
バブルが固体表面の近くで崩壊する際に、 液体ジェットが生じて表面へ作用する過程を 模式的にまとめた画像です。
PROcapは、多焦点眼内レンズだけを対象とした治療ではありません。 後発白内障が見えにくさの原因になっている場合は、 眼内レンズの種類にかかわらず YAGレーザー治療を検討します。
| 眼内レンズ | 後発白内障治療で考えること | 診察で確認すること |
|---|---|---|
| 単焦点眼内レンズ | 後発白内障が視力低下やかすみの原因であれば、 YAGレーザー治療を検討します。 | 視力、眼鏡度数、後嚢の濁り、 網膜・視神経の状態を確認します。 |
| 多焦点・3焦点眼内レンズ | 見え方の質を考慮し、 眼内レンズ中央部と開口の位置・大きさに配慮します。 | 遠方・中間・近方の見え方、 ハロー・グレア、後嚢の濁りを確認します。 |
| EDOF眼内レンズ | 焦点深度を活かすため、 光の通り道と開口位置に配慮します。 | 中間距離を含む見え方、 コントラスト、眼内レンズの位置を確認します。 |
| 乱視矯正眼内レンズ | 眼内レンズの軸や位置も確認したうえで、 治療適応を判断します。 | 角膜乱視、残余乱視、 眼内レンズの軸と位置を確認します。 |
白内障手術後に見えにくくなった原因を確認し、 後発白内障が主な原因と判断された場合に YAGレーザー治療をご提案します。
かすみ、まぶしさ、視力低下が始まった時期や、 日常生活への影響を確認します。
視力、眼圧、後嚢、眼内レンズ、角膜、 網膜・黄斑などを必要に応じて確認します。
後発白内障が見えにくさの主な原因で、 治療による改善が期待できるかを判断します。
視力、炎症、眼圧などを確認し、 必要に応じて点眼や再診をご案内します。
PROcapは眼内レンズではありません。 後発白内障に対するYAGレーザー後嚢切開で、 切開の形や大きさ、残存する膜片、 眼内レンズへの照射に配慮する治療コンセプトです。
白内障そのものの再発ではありません。 白内障手術で眼内レンズを支えるために残した後嚢が、 時間の経過とともに濁る状態です。
多焦点眼内レンズだけを対象にした治療ではありません。 単焦点、多焦点、EDOF、乱視矯正用など、 眼内レンズの種類にかかわらず、 後発白内障が見えにくさの原因であれば YAGレーザー治療を検討します。
飛蚊症がまったく起こらないことを 保証する治療ではありません。 PROcapでは切開後に残る細かな膜片を少なくし、 膜片による飛蚊症を抑えることを目指します。
後発白内障が主な原因であれば改善が期待できますが、 網膜、黄斑、視神経、角膜などに別の病気がある場合は、 見え方が十分に改善しないことがあります。
現在の見え方、後嚢、眼内レンズ、 網膜などの状態についてご相談いただけます。 眼内レンズカードや手術に関する資料をお持ちの場合は、 診察時にご持参ください。
後発白内障だけでなく、網膜、視神経、角膜、眼内レンズの状態を確認し、見えにくさの原因を調べます。後発白内障が主な原因と判断された場合に、YAGレーザー後嚢切開をご提案します。
有田眼科 有田 量一
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一
更新:2026年8月13日