後発白内障
眼内レンズ後方の後嚢が濁り、数か月から数年後などに徐々にかすむことがあります。
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2026.08.03
手術について
白内障手術後に再びかすむ原因|後発白内障だけではない見えにくさ|有田眼科
白内障手術後はよく見えていたのに、数か月・数年後に再びかすむ場合があります。後発白内障は代表的な原因の一つですが、ドライアイ、眼鏡度数、眼内レンズの位置、黄斑・網膜、緑内障、角膜、眼圧や炎症などでも見えにくくなります。
後発白内障は、白内障手術で眼内レンズを支えるために残した後嚢が濁る状態で、白内障そのものが再発したわけではありません。ただし、「再びかすんだ」という症状だけで後発白内障と断定はできません。視力・屈折・眼圧・角膜・後嚢・眼内レンズ・眼底・OCTなどを必要に応じて確認し、見えにくさの主な原因を分けて考えます。
後発白内障のレーザー治療の仕組み、Tango Reflex Neo、PROcap、照射方法、治療の流れやリスクは156へ集約します。このページでは、後発白内障か、それ以外の病気かをどう見分けるかを主役にします。
症状が始まった時期、変化の速さ、痛み、飛蚊症、ゆがみ、左右差などによって考えられる原因が変わります。
眼内レンズ後方の後嚢が濁り、数か月から数年後などに徐々にかすむことがあります。
涙の状態が不安定になると、まばたきの前後でかすみが変化し、乾燥感や異物感を伴うことがあります。
使用中の眼鏡が目の度数に合わなくなり、遠く・手元の見えにくさが出る場合があります。
眼内レンズの傾き・偏位や、乱視矯正用眼内レンズの回転などが見え方へ影響する場合があります。
黄斑がむくむと、中心部のかすみ、視力回復の遅れ、文字や直線のゆがみが生じる場合があります。
黄斑上膜、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜裂孔・網膜剥離などでも見えにくくなります。
視野の欠け、暗く感じる、見えづらい範囲が広がるなど、白内障とは異なる見え方になることがあります。
角膜のむくみ、混濁、傷、形状変化などにより、霧がかかったように見えることがあります。
かすみに加えて、眼痛、頭痛、充血、吐き気などを伴う場合があります。
後嚢の濁りがあっても、同時に黄斑疾患や緑内障、ドライアイなどが見え方へ影響している場合があります。
白内障手術で残した後嚢が時間の経過とともに濁り、光が通りにくくなる状態です。
手術で取り除いた水晶体が再び生えるわけではありません。眼内レンズ自体が白内障になる状態とも異なります。
一度よく見えていた目が、時間をかけて白っぽくぼんやりし、眼鏡で改善しにくくなる場合があります。
後発白内障が見えにくさの主な原因で、生活に支障がある場合はYAGレーザー後嚢切開を検討します。
有田眼科ではTango Reflex Neoを用いた後発白内障のレーザー治療を行っています。PROcapの考え方、切開の位置・大きさ、眼内レンズへの配慮、治療の流れなどは専用ページで詳しくご案内します。
症状だけで診断はできませんが、診察では見え方の特徴を手がかりに必要な検査を選びます。
| 見え方・症状 | 考える原因の例 | 主な確認 |
|---|---|---|
| 数か月〜数年かけて徐々に霧がかかる | 後発白内障、眼鏡度数、ドライアイ、黄斑疾患など | 視力、屈折、細隙灯、眼底、OCT |
| まばたきで見え方が変わる | ドライアイ、角膜表面の不安定 | 角膜・涙液 |
| 中心がゆがむ・文字が変形する | 黄斑浮腫、黄斑上膜、加齢黄斑変性など | 眼底、黄斑OCT |
| 片眼だけ急に見えにくくなった | 網膜・血管・眼圧・炎症・眼内レンズ位置など | 早めの眼科診察 |
| 黒い点が急に増えた・光が走る | 後部硝子体剥離、網膜裂孔、網膜剥離など | 散瞳眼底検査 |
| 視野に影・幕が出た | 網膜剥離など | 緊急の眼底評価 |
| 強い眼痛・頭痛・吐き気 | 眼圧上昇、強い炎症など | 眼圧・前眼部など |
すべての検査を全員に行うわけではなく、症状・経過・目の状態に応じて選びます。
裸眼視力、矯正視力、眼鏡度数、乱視の変化などを確認します。
眼圧上昇や緑内障との関係を確認します。
角膜、炎症、後嚢の濁り、眼内レンズの位置などを確認します。
網膜裂孔・剥離、出血、黄斑・視神経などを確認します。
黄斑浮腫、黄斑上膜、加齢黄斑変性などを断層画像で確認します。
ドライアイ、角膜表面、角膜形状などが見え方へ影響していないか確認します。
瞳孔を広げる検査後は数時間まぶしく見えにくくなることがあります。運転せずに受診する方法をご検討ください。
「再びかすむ」という同じ症状でも、原因が違えば治療方法も変わります。
見えにくさの主な原因と判断された場合はYAGレーザー後嚢切開を検討します。
涙や角膜表面の状態に応じて点眼や生活上の対策を行います。
目の状態が安定していれば、必要な距離に合わせて眼鏡を調整します。
黄斑の状態に応じて、抗炎症点眼やその他の治療を検討します。
病気に応じてレーザー、眼内注射、硝子体手術などを検討します。
眼圧と視神経の状態に応じて点眼、レーザー、手術などを検討します。
後発白内障は徐々に見えにくくなることがあります。急な変化では、別の病気を早めに確認することが重要です。
網膜裂孔・網膜剥離、眼圧上昇、眼内炎症、眼底出血などを確認する必要があります。
後嚢の濁りが見つかっても、すぐレーザー治療を行うとは限りません。角膜・眼圧・眼内レンズ・網膜・黄斑・視神経まで確認し、改善が期待できる治療を選びます。
後発白内障の程度、眼内レンズの位置・種類などを確認します。
ドライアイや角膜表面の状態が見え方へ影響していないか確認します。
眼圧上昇や緑内障の進行がないか確認します。
必要に応じて眼底検査・OCTを行い、黄斑浮腫や網膜疾患を確認します。
後発白内障が見えにくさの主因と判断した場合に、YAGレーザー治療を検討します。
眼内レンズカードや白内障手術の資料があれば、診察時にご持参ください。
記事監修・診療担当
有田眼科 院長 有田 量一
白内障手術後に再びかすんだ場合、後発白内障が原因となることがありますが、網膜、黄斑、視神経、角膜、眼圧、眼内レンズなど別の原因も考える必要があります。診察と検査で原因を確認し、改善が期待できる治療をご提案します。
手術で取り除いた水晶体が再び生えるわけではありません。再びかすむ代表的な原因の一つが、眼内レンズ後方の後嚢が濁る後発白内障です。
いいえ。ドライアイ、眼鏡度数、角膜、黄斑、網膜、視神経、眼圧、眼内レンズの位置などでも見えにくくなります。
後嚢の濁りが見えにくさの主な原因で治療が必要な場合は、一般にYAGレーザー後嚢切開を検討します。詳しい治療は156をご覧ください。
後発白内障に対する一般的なYAGレーザー治療は、白内障手術を最初からやり直したり、通常の眼内レンズを取り出したりする治療ではありません。
後発白内障は徐々に症状が出ることがあります。急な視力低下では、網膜、眼圧、眼底出血、炎症など別の原因を早めに確認します。
後発白内障と決めつけず、網膜裂孔・網膜剥離などを確認するため早めの眼底検査が必要です。詳しくは204をご覧ください。
有田眼科で現在の見え方、後嚢、眼内レンズ、網膜・黄斑などについて相談できます。眼内レンズカードや手術資料があればご持参ください。
網膜や黄斑を確認するため散瞳検査を行う場合があります。検査後は数時間まぶしく見えにくくなることがあるため、運転せずに受診する方法をご検討ください。
本記事は一般的な医療情報です。白内障手術後のかすみの原因、必要な検査、YAGレーザー治療の適応は患者さんごとに異なります。急な視力低下、飛蚊症の急増、視野の影、強い眼痛などがある場合は、予定の診察日を待たず医療機関へご相談ください。最終更新:2026年8月13日 監修:有田眼科 院長 有田 量一
後発白内障だけでなく、角膜、眼圧、眼内レンズ、網膜、黄斑、視神経を確認し、見えにくさの原因に合った治療を検討します。
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一
更新:2026年8月13日
執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一