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2026.08.03

治療について

白内障手術後の点眼|回数・注意点・いつまで続ける?|有田眼科

福岡市中央区小笹・有田眼科|白内障ガイド 16

白内障手術後の点眼
回数・注意点・いつまで続ける?

白内障手術後の点眼は、目の中へ細菌が入るのを防ぎ、手術後の炎症を抑え、目の回復を助けるために行います。見え方がよくなっていても、医師から指示された期間は続けることが大切です。

  • 点眼前に手を洗う
  • 容器の先を目につけない
  • 1回1滴で十分
  • 複数の点眼は間隔をあける
  • 自己判断で中止しない
有田眼科院長の有田量一
点眼の回数や使用期間は、診察結果に応じて患者さんごとに調整します。
このページの要点

点眼前には石けんで手を洗い、下まぶたを軽く引いて1回1滴を入れます。容器の先を目、まぶた、まつ毛、指などへ触れさせないでください。複数の目薬を使用する場合は、処方時に説明された順番と間隔を守ります。点眼を忘れても一度に2回分を使用せず、自己判断で回数を増減したり中止したりしないでください。

洗顔・入浴・仕事・運転・運動など、手術後の生活全体を確認したい方へ

白内障手術後の生活全体については、有田眼科 白内障専門サイトの術後生活ページにまとめています。このページでは、術後点眼の管理と注意点を中心にご案内します。

WHY EYE DROPS MATTER

白内障手術後に点眼が必要な理由

白内障手術では、目の中の水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入します。傷口が小さくても、目の中で手術を行った後は感染や炎症を防ぐための管理が必要です。

見え方がよくなっていても、点眼を続ける必要があります

点眼薬は、見え方をよくするためだけの薬ではありません。自覚症状が少ない感染や炎症を防ぎ、目の中を安定させる役割があります。

感染を予防する

手術後の傷口から細菌が入る危険を減らすために使用します。

炎症を抑える

手術によって起きる眼内炎症を抑え、痛み、充血、かすみなどの改善を助けます。

黄斑のむくみを抑える

薬の種類によっては、手術後の黄斑浮腫を予防・治療する目的で使用します。

目の表面を整える

目の乾燥や表面の傷がある場合は、目の状態に応じた点眼が追加されることがあります。

眼圧を調整する

手術後に眼圧が上がった場合は、眼圧を下げる点眼が追加されることがあります。

回復に合わせて調整する

診察結果を確認しながら、点眼の種類、回数、使用期間を調整します。

すべての患者さんが同じ目薬を同じ期間使うとは限りません。

白内障の状態、手術内容、炎症、眼圧、糖尿病や網膜疾患の有無などによって処方が異なります。

有田眼科で手術を受けた方は、点眼表と診察時の指示を最優先してください。

術後点眼の種類・回数・間隔・使用期間は、炎症、眼圧、黄斑の状態、緑内障や糖尿病などの有無によって変わります。見え方が良くても自己判断で減らしたり中止したりしないでください。

TYPES OF POSTOPERATIVE EYE DROPS

術後に処方される点眼薬の主な役割

薬の商品名や本数は患者さんごとに異なります。実際の使用方法は、処方時に渡される説明と点眼表を優先してください。

感染予防の点眼

手術後の目に細菌感染が起こる危険を減らすために使用します。

炎症を抑える点眼

眼内の炎症、充血、痛みなどを抑える目的で使用します。

非ステロイド性抗炎症点眼

炎症や術後黄斑浮腫を抑える目的で処方されることがあります。

眼圧を下げる点眼

眼圧が上がった場合や緑内障がある場合に、追加または継続することがあります。

目の表面を保護する点眼

乾燥、角膜の傷、異物感などがある場合に処方されることがあります。

もともと使用していた点眼

緑内障やドライアイなどの点眼を継続するか、一時的に変更するかは医師が判断します。

以前から使っていた目薬を自己判断で再開・中止しないでください

緑内障、ドライアイ、アレルギーなどの点眼薬についても、手術後の使用方法を診察時に確認してください。

HOW TO USE EYE DROPS

白内障手術後の正しい点眼方法

点眼容器を清潔に保ち、手術した目へ細菌を持ち込まないことが重要です。

手を洗う

石けんと流水で手を洗い、清潔なタオルやペーパーで水分を拭き取ります。

点眼薬を確認する

薬の名前、手術した目、使用時刻を確認します。振る必要がある薬は、処方時の指示に従います。

顔を上へ向ける

椅子へ座る、壁にもたれる、横になるなど、安定した姿勢を取ります。

下まぶたを軽く引く

清潔な指で下まぶたを軽く引き、目薬を入れるための小さなポケットを作ります。

1滴を入れる

容器の先を目から少し離し、下まぶたの内側へ1滴だけ入れます。

静かに目を閉じる

点眼後は強くまばたきせず、しばらく静かに目を閉じます。

あふれた液を拭く

清潔なティッシュやガーゼで、目の周囲へあふれた液を軽く押さえます。

容器を閉める

使用後はすぐにキャップを閉め、指定された方法で保管します。

点眼するときのポイント

  • 1回1滴を入れる
  • 容器の先を目につけない
  • まぶたやまつ毛にも触れさせない
  • 点眼後に目を強くこすらない
  • あふれた液は清潔な物で拭く

容器の先が目に触れた場合

容器の先をティッシュで強く拭いたり、水で洗ったりすると、かえって汚染や変形の原因になる可能性があります。使用を続けてよいか、有田眼科または薬剤師へ確認してください。

MULTIPLE EYE DROPS

複数の目薬を使うときの順番と間隔

続けて点眼すると、先に入れた薬が次の薬によって流れ出る可能性があります。処方時に説明された順番と間隔を守ってください。

点眼の間隔は、処方時の説明を優先してください

薬によって使用方法が異なるため、このページだけで一律の時間を決めることはできません。点眼表、薬袋、医師・看護師・薬剤師から受けた説明をご確認ください。

順番を確認する

複数の薬がある場合は、点眼表や薬袋に記載された順番を確認します。

間隔をあける

次の目薬をすぐに入れず、処方時に指示された時間をあけます。

左右を間違えない

片眼だけ手術した期間は、手術した目と反対の目の点眼を間違えないよう注意します。

軟膏がある場合

眼軟膏が処方された場合は、使用する順番を個別に確認してください。

朝・昼・夕・就寝前を整理

点眼表やスマートフォンのアラームを使用すると管理しやすくなります。

家族とも共有する

点眼を手伝う方がいる場合は、薬の名前、回数、順番を一緒に確認します。

点眼薬の本数が多い場合は、容器へ番号や時間帯の印をつける方法もあります。

薬のラベルを隠さず、他の薬と取り違えない方法を選んでください。

IF YOU MISS A DOSE

点眼を忘れた場合の考え方

忘れたことに気づいても、一度に2回分を点眼しないでください。具体的な対応は、薬ごとの指示を確認します。

まず確認すること

  • どの薬を忘れたか
  • 何時に点眼する予定だったか
  • 次の点眼時間までどの程度あるか
  • 薬袋や点眼表に指示があるか
  • 何回続けて忘れているか

自己判断でまとめて点眼しないでください

忘れた分を補うために短時間で何度も点眼したり、1回に2滴以上を入れたりしないでください。対応が分からない場合は、有田眼科または薬剤師へ確認してください。

1回だけ忘れた

薬ごとの説明を確認し、次の点眼時刻との間隔を考えて対応します。

何回も忘れる

点眼表、アラーム、家族の声かけなど、続けやすい管理方法を相談します。

どの薬を使ったか分からない

重ねて点眼せず、記録を確認します。判断できない場合は医院へご相談ください。

WHEN EYE DROPS ARE DIFFICULT

自分で点眼することが難しい場合

手の震え、肩や首の痛み、見えにくさ、容器の硬さなどにより、点眼が難しい場合があります。無理をせず、手術前または術後診察時にご相談ください。

椅子に座って行う

背もたれのある椅子や壁を利用し、転倒しない安定した姿勢で行います。

横になって行う

上を向くことが難しい場合は、ベッドや布団で横になって点眼する方法があります。

両手を使う

片手で下まぶたを引き、もう一方の手を顔へ軽く固定すると安定しやすくなります。

家族に手伝ってもらう

家族や介護者と点眼時刻を共有し、清潔な手で点眼を手伝ってもらいます。

点眼補助具を相談する

容器を押すことや位置合わせが難しい場合は、使用できる補助具があるか確認します。

早めに伝える

ほとんど入らない、毎回こぼれる、薬の管理ができない場合は、次回診察を待たずご相談ください。

家族が点眼する場合も、容器の先を目へ触れさせないことが重要です。

患者さんの頭が動かない安定した姿勢を取り、無理にまぶたを広げないでください。

STORAGE AND HYGIENE

点眼薬の保管と衛生管理

保管方法は薬によって異なります。薬袋、容器、添付された説明書に記載された方法を守ってください。

指定された温度で保管

室温保存または冷所保存など、薬ごとの指示を確認します。

直射日光を避ける

高温になる車内、窓際、暖房器具の近くなどへ置かないでください。

キャップを確実に閉める

使用後はすぐにキャップを閉め、容器の先へほこりや汚れがつかないようにします。

他の人と共有しない

家族であっても、同じ点眼容器を共有しないでください。

古い点眼薬を使用しない

以前の手術や病気で残った目薬を、自己判断で使用しないでください。

薬が足りない場合は早めに連絡

次回診察前になくなりそうな場合は、完全になくなる前に有田眼科へ確認してください。

容器の中へ異物が見える、液の色が変わった場合

そのまま使用せず、薬剤師または有田眼科へご相談ください。

IRRITATION AND SIDE EFFECTS

点眼後にしみる・まぶたが腫れる場合

点眼直後に一時的にしみたり、かすんだりすることがあります。一方、強い症状や悪化が続く場合は、薬への反応や別の異常を確認します。

一時的にしみる

点眼時に軽くしみても、短時間で治まる場合があります。強さと持続時間を確認してください。

一時的にかすむ

点眼液が目の表面に広がり、短時間かすんで見える場合があります。

まぶたが腫れる

薬へのアレルギーや皮膚炎などの可能性があるため、使用状況を確認します。

目の周囲が赤い・かゆい

あふれた薬による刺激や、薬への反応が考えられます。強くこすらないでください。

強い痛みがある

点眼による刺激だけでなく、感染、炎症、眼圧上昇などを確認する必要があります。

見え方が急に悪化した

点眼の副作用と決めつけず、目の中の異常がないか診察を受けてください。

自己判断で点眼を中止する前にご連絡ください

症状によっては薬を変更する必要があります。強い腫れ、発疹、呼吸苦などがある場合は、速やかな医療対応が必要です。

WHEN TO SEEK CARE

点眼を続けながら、早めに受診したい症状

術後点眼を正しく使用していても、合併症の可能性を完全になくすことはできません。次の変化は予約日を待たず相談してください。

次の症状は我慢せずご相談ください

  • 急に見えにくくなった
  • 強い目の痛みが続く
  • 充血が急に強くなった
  • 目やにが増えた
  • まぶたの腫れが強い
  • 飛蚊症が急に増えた
  • 光が走るように見える
  • 視野に影や幕が見える
  • 吐き気を伴う強い眼痛がある

診療時間内は有田眼科へ連絡し、症状と使用中の点眼薬をお伝えください。診療時間外に強い症状がある場合は、救急対応が可能な医療機関を受診してください。

受診時は、使用している点眼薬を持参してください。

薬の種類、残量、使用回数を確認することで、原因や対応を検討しやすくなります。

ARITA EYE CLINIC

有田眼科では術後診察で点眼を個別に調整します

福岡市中央区小笹の有田眼科では、手術翌日と術後2~3日後を含む術後診察で、感染、炎症、眼圧、角膜、眼内レンズ、網膜・黄斑などを確認し、目の状態に応じて点眼を調整します。

点眼方法を説明

薬の種類、回数、順番、間隔、使用する目について説明します。

手術翌日に確認

点眼が開始できているか、目の状態に問題がないかを確認します。

術後2~3日後に再診

感染や炎症、眼圧、点眼の使用状況などを確認します。

点眼を個別に調整

診察結果に応じて、点眼の種類、回数、使用期間を変更する場合があります。

点眼が難しい方へ対応

家族の支援、点眼表、補助具など、続けやすい方法を一緒に検討します。

網膜・黄斑まで確認

見え方の回復が遅い場合は、OCTや眼底検査などを必要に応じて行います。

有田眼科院長の有田量一

記事監修・診療担当

有田眼科 院長 有田 量一

白内障手術後の点眼は、感染や炎症を防ぐために大切です。見え方がよくても、自己判断で中止しないでください。点眼が難しい、薬が足りない、強くしみる、まぶたが腫れるなどの場合は、使用方法や薬の変更を検討しますのでご相談ください。

有田眼科の受付
点眼薬が足りない場合や使用方法が分からない場合は、早めにご相談ください。
有田眼科の院内待合室
術後診察では、点眼の使用状況と目の回復を確認します。
FAQ

白内障手術後の点眼についてよくある質問

白内障手術後の目薬はなぜ必要ですか?

手術後の感染を予防し、目の中の炎症を抑え、回復を助けるために必要です。薬によっては術後黄斑浮腫を抑える目的もあります。

目薬はいつまで続けますか?

使用期間は、目の状態、炎症、眼圧、手術内容によって異なります。診察結果を基に調整するため、医師の指示がある期間は続けてください。

見えるようになったので中止してもよいですか?

自己判断で中止しないでください。見え方が良好でも、目の中に炎症が残っている場合があります。

1回に何滴入れればよいですか?

通常は1回1滴です。目に保持できる量には限りがあり、多く入れても効果が増えるとは限りません。

目薬が目に入ったか分かりません。

目の周囲へ液があふれた場合は、入っている可能性があります。毎回何度も入れ直さず、点眼方法を診察時に確認してください。

複数の目薬は続けて入れてよいですか?

続けて入れると先の薬が流れ出る可能性があります。処方時に説明された順番と間隔を守ってください。

点眼を忘れた場合はどうしますか?

忘れた分を一度に2回使用しないでください。次の点眼時刻との間隔や薬ごとの指示を確認し、分からない場合は有田眼科または薬剤師へご相談ください。

目薬を2滴入れてしまいました。

あふれた液を清潔なティッシュで軽く押さえ、次回から1滴にします。繰り返し多く使用せず、体調や目に異常がある場合はご相談ください。

容器の先が目に触れてしまいました。

容器が汚染された可能性があります。先端を水で洗ったり強く拭いたりせず、使用を続けてよいか有田眼科または薬剤師へ確認してください。

点眼するとしみます。

短時間の軽い刺激で治まる場合があります。強くしみる、痛みが続く、充血や腫れを伴う場合はご相談ください。

点眼後にかすんで見えます。

点眼液が目の表面に広がり、一時的にかすむ場合があります。急な視力低下や、かすみが改善しない場合は受診してください。

まぶたが腫れてきました。

薬への反応や皮膚炎などが考えられます。自己判断で薬を変更せず、使用中の点眼を持参してご相談ください。

次回診察前に目薬がなくなりそうです。

完全になくなる前に有田眼科へご連絡ください。自己判断で以前の目薬や家族の目薬を使用しないでください。

冷蔵庫へ入れる必要がありますか?

保管方法は薬によって異なります。薬袋、容器、説明書に記載された方法を守り、分からない場合は薬剤師へ確認してください。

家族に点眼してもらってよいですか?

はい。点眼する方も石けんで手を洗い、容器の先を目やまつ毛へ触れさせないようにしてください。

緑内障の目薬も続けますか?

継続、休薬、変更は患者さんの眼圧や手術内容によって異なります。自己判断せず、手術前後に指示された方法を守ってください。

強い痛みや目やにがある場合も点眼だけで様子を見てよいですか?

強い痛み、急な視力低下、充血の悪化、目やにの増加などは感染や眼圧上昇を確認する必要があります。点眼だけで様子を見ず、早めにご相談ください。

REFERENCES

主な参考資料

  1. 有田眼科 白内障専門サイト「白内障手術後の生活」
  2. 有田眼科「手術の流れ」
  3. 有田眼科「白内障手術後の通院」
  4. 日本眼科学会「白内障手術」

本記事は一般的な医療情報です。実際に使用する点眼薬、回数、順番、間隔、保管方法、使用期間、忘れた場合の対応は薬ごとに異なります。有田眼科から渡された点眼表、薬袋、説明書と診察時の個別指示を優先してください。監修:有田眼科 院長 有田 量一

術後点眼は、診察で目の状態を確認しながら続けます

点眼方法が分からない、うまく入らない、薬が足りない、強くしみる、まぶたが腫れるなどの場合は、自己判断で中止せずご相談ください。

執筆・医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田 量一

更新:2026年8月13日

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