福岡で白内障手術・多焦点眼内レンズをご検討の方へ 種類・選び方・費用と
選定療養を分かりやすく解説
多焦点眼内レンズは、白内障手術後に複数の距離を見やすくし、眼鏡を使う場面を減らすことを目指すレンズです。ただし、レンズごとに得意な距離が異なり、夜間の光の輪やにじみ、目の病気との相性も確認する必要があります。有田眼科では、単焦点眼内レンズも含めて、目の状態と生活に合う選択肢を検討します。
- 単焦点と多焦点の違いを比較
- 4種類のレンズと得意な距離を確認
- 向いている方・慎重に考える方を解説
- 選定療養と費用のしくみを図解
多焦点眼内レンズを考える前に、この6点をご確認ください
- 白内障手術の基本部分には健康保険が使われます
- 多焦点眼内レンズで増える費用は追加の自己負担です
- 多焦点眼内レンズは、眼鏡を使う場面を減らすことを目指すレンズです
- 単焦点眼内レンズも大切な選択肢で、希望と目の状態に合わせて選びます
- 遠方・中間・近方のうち、どの距離を重視するかで候補が変わります
- 角膜・乱視・黄斑・網膜・視神経・ドライアイの確認が大切です
福岡で白内障手術・多焦点眼内レンズを検討するときに大切なこと
多焦点眼内レンズの目的は「一番高いレンズを選ぶこと」ではなく、白内障手術後の生活で必要な距離と、許容できる見え方の特性に合うレンズを選ぶことです。
有田眼科は福岡市中央区小笹にある、多焦点眼内レンズの選定療養に対応する眼科です。レンズ名や価格だけで決めず、白内障以外の目の病気も確認し、単焦点眼内レンズを含めて比較します。
医学的内容の確認:有田眼科 院長 有田量一 / 最終更新:2026年9月14日
福岡で多焦点眼内レンズの白内障手術を検討する方へ|有田眼科の手術データ
多焦点眼内レンズの一般的な説明だけでなく、実際にどのような白内障手術を行い、どのようにレンズを選んでいるかも医院選びの判断材料になります。以下は有田眼科が公開している2025年の実績と院内集計です。
681件|2025年の白内障手術
2025年に有田眼科で行った白内障手術は681件です。白内障だけでなく、黄斑・網膜・視神経・角膜の状態や、緑内障の有無も確認して手術計画を立てています。
51眼|2025年の多焦点眼内レンズ
2025年の多焦点眼内レンズは51眼で、白内障手術681件に対する参考割合は約7.5%でした。多焦点を一律に勧めるのではなく、費用、夜間運転、眼底・視神経の状態、希望する距離を含めて適応を判断します。
3万症例以上|院長の眼科手術執刀経験
院長 有田量一は、白内障手術を含む眼科手術で3万症例以上の執刀経験があります。これは有田眼科だけの白内障手術件数ではなく、これまでの眼科手術全体の執刀経験を示す数字です。
院内集計ではPanOptix Proの選択割合が最も高い
2025年の多焦点眼内レンズ51眼のうち、機種別内訳を確認できた24眼では、Clareon PanOptix Proの選択割合が最も高い結果でした。遠方・中間・近方のバランスと近方の見え方を重視する方で候補になりやすい一方、「一番多いレンズ=すべての方に一番よいレンズ」という意味ではありません。
機種別の割合は、集計期間の患者さんの目の状態・希望・適応を反映した院内データです。見え方には個人差があります。
日本アルコンの多焦点レンズ取り扱い医療機関検索にも掲載
有田眼科は、日本アルコンの「多焦点レンズを取り扱っている医療機関」検索に掲載されている施設です。PanOptix Proを含む多焦点眼内レンズについて、単焦点眼内レンズも含めて比較しながら相談できます。
日本アルコン公式|多焦点レンズ取り扱い医療機関検索を確認する
メーカー側の掲載内容や検索機能の提供状況は変更される場合があります。最新情報は日本アルコン公式サイトでご確認ください。
有田眼科で多焦点眼内レンズを決めるときの優先順位
レンズ名や価格より先に、白内障以外の目の状態と「裸眼でみたい距離」を確認します。 OCTや眼底検査などで黄斑・網膜・視神経を確認し、角膜乱視、夜間運転、仕事、スマートフォン、読書などの優先順位を整理したうえで、PanOptix Pro、TECNIS Odyssey、TECNIS PureSee、Vivinex Gemetric/Gemetric Plus、単焦点眼内レンズを比較します。
選定療養をひとことでいうと
保険診療と保険外の追加費用を組み合わせて、対象となる多焦点眼内レンズを選べる制度です。
白内障手術のすべてが自費になる制度ではありません。
手術の基本部分には健康保険が使われます。
お支払いのしくみを比べると
実際のお支払い額は、健康保険の負担割合、使用するレンズ、必要な検査などによって異なります。追加費用は事前にご説明します。
保険診療
一般的な単焦点眼内レンズを使用します。主に一つの距離へ焦点を合わせ、ほかの距離では眼鏡が必要になることがあります。
選定療養
対象となる多焦点眼内レンズを選び、保険診療の自己負担に加えて、レンズに関する追加費用を支払います。
自由診療
選定療養の対象ではないレンズなどでは、診察・検査・手術・レンズを含めて、原則として全額自費になる場合があります。
目の状態を検査
白内障だけでなく、黒目・網膜・視神経なども確認します。
見たい距離を確認
運転、読書、スマートフォン、仕事や趣味を伺います。
特徴と費用を説明
見え方の長所・注意点と追加費用をご説明します。
納得して選択
内容を確認し、ご本人の希望により文書で同意します。
多焦点眼内レンズを選ばないこともできます
選定療養は、ご本人の希望で選ぶ制度です。単焦点眼内レンズを選ぶこともでき、目の状態や生活によっては単焦点の方が適している場合があります。
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりとなる人工の眼内レンズを挿入します。 眼内レンズには、主に一つの距離へ焦点を合わせる単焦点と、複数の距離を見やすくすることを 目指す多焦点があります。
単焦点眼内レンズ
遠方・中間・近方のうち、主に一つの距離へ焦点を合わせるレンズです。 焦点を合わせた距離以外を見るときには、眼鏡が必要になることがあります。
一般的には保険診療で使用されます。見え方の質を重視し、必要に応じて眼鏡を 使用できる方に適している場合があります。
多焦点眼内レンズ
遠方・中間・近方など、複数の距離を見やすくすることを目指したレンズです。 眼鏡を使う場面を減らせる可能性があります。
一方で、夜間の光の輪やにじみ、コントラスト低下などを感じる場合があり、 すべての方に適するわけではありません。
| 比較項目 | 単焦点眼内レンズ | 多焦点眼内レンズ |
|---|---|---|
| 焦点 | 主に一つの距離 | 複数の距離を見やすくすることを目指す |
| 眼鏡 | 焦点を合わせていない距離では必要になることが多い | 使用する場面を減らせる可能性がある |
| 夜間の光 | 多焦点よりハロー・グレアが少ない傾向 | 光の輪やにじみを感じる場合がある |
| 見え方の質 | 一つの距離で比較的はっきりした見え方を目指す | 複数距離へ光を分配するため、コントラストが低下する場合がある |
| 費用区分 | 一般的に保険診療 | 選定療養の対象となる製品、自由診療の製品などがある |
※実際の見え方には個人差があります。レンズの種類だけでなく、網膜、視神経、角膜、 ドライアイ、乱視などの状態も影響します。
遠方・中間・近方とは、生活のどの距離ですか?
「遠くも近くもみたい」だけでは、適したレンズを十分に絞り込めません。実際に目から何cm程度の位置を見ることが多いかを確認すると、レンズ選びが具体的になります。
| 距離の目安 | 主な生活場面 | 相談時に確認したいこと |
|---|---|---|
| 遠方 おおむね2m以上 |
運転、テレビ、スポーツ、景色、標識 | 昼間・夜間の運転頻度、遠方の鮮明さをどこまで重視するか |
| 中間 約60〜80cm |
パソコン、料理、室内作業、相手の顔 | デスクまでの距離、モニターの位置、仕事で見る対象 |
| 近方 約30〜40cm |
スマートフォン、読書、裁縫、細かな作業 | 読む文字の大きさ、作業時間、必要なら眼鏡を使えるか |
※距離は説明のための目安です。実際に見やすい範囲は、眼内レンズの設計、術後の屈折、乱視、瞳孔径、目の状態などによって異なります。
受診前に測っておくと役立つ距離
スマートフォン、読書、パソコン、楽譜、裁縫、仕事上の機器など、眼鏡なしでみたい対象までの距離を測っておくと相談しやすくなります。左右の目を含めた焦点の設定は、検査結果と生活上の優先順位を踏まえて決めます。
選定療養で大切な3つのこと
対象となるレンズ、追加費用、見え方の長所と注意点について説明を受け、内容を理解したうえで選びます。
保険診療の部分
診察、検査、白内障手術など、保険診療に該当する部分には健康保険が使われます。
追加で支払う部分
多焦点眼内レンズを選ぶことで、単焦点眼内レンズより増える費用を追加で負担します。
ご本人の選択と同意
対象レンズ、特徴、追加費用、注意点について説明を受け、ご本人の自由な選択により文書で同意します。
高いレンズを勧める制度ではありません
単焦点眼内レンズも大切な選択肢です。目の状態や生活によっては、 単焦点眼内レンズの方が見え方の希望に合うことがあります。
対象製品や費用は変更される場合があります
選定療養の対象となる製品、院内での取り扱い、追加費用は変更されることがあります。 診察時に最新の内容をご確認ください。
多焦点眼内レンズが適さない場合があります
網膜・黄斑・視神経・角膜の病気、強いドライアイ、不正乱視などがある場合は、 多焦点眼内レンズの利点を十分に得られないことがあります。 また、夜間運転が多い方や、細かな見え方の質を特に重視する方には、 単焦点眼内レンズをご提案する場合があります。
有田眼科で相談できる4種類の多焦点眼内レンズ
同じ多焦点眼内レンズでも、光学設計や重視する距離が異なります。 「新しいレンズだから」「価格が高いから」という理由だけで選ぶのではなく、 検査結果と生活上の希望を照らし合わせることが大切です。

Clareon PanOptix Pro
遠方・中間・近方のバランスを重視
遠方、中間、近方の3つの距離を見やすくすることを目指した眼内レンズです。 パソコン、家事、スマートフォンなど、複数の距離を見る生活で 眼鏡を使う場面を減らしたい方に検討される選択肢です。
- 遠方・中間・近方の3つの距離を重視
- 日常生活で眼鏡への依存を減らすことを目指す
- 夜間にハロー・グレアを感じる場合がある
- 目の状態によっては適応にならないことがある

TECNIS Odyssey
遠方から近方まで連続した見え方を目指す
遠方から近方まで、幅広い範囲で連続的な見え方を目指した眼内レンズです。 運転、パソコン、料理、スマートフォンなど、見る距離が頻繁に変わる方の 選択肢になります。
- 遠方から近方まで幅広い範囲を重視
- 距離の切り替わりが自然な見え方を目指す
- 乱視矯正タイプが選択肢となる場合がある
- ハロー・グレアなどを感じる場合がある

TECNIS PureSee
遠方から中間距離を中心に自然な見え方を目指す
回折構造を使用しない焦点深度拡張型の眼内レンズです。 遠方から中間距離を中心に、なだらかな見え方を目指します。 運転、テレビ、パソコン、家事などを重視する方に検討される選択肢です。
- 遠方から中間距離の見え方を重視
- 非回折型の光学設計
- 細かい文字では眼鏡が必要になる場合がある
- 乱視矯正タイプが選択肢となる場合がある

Vivinex Gemetric / Gemetric Plus
遠方重視と手元重視から生活に合わせて検討
Gemetricは遠方の見え方を重視しながら中間・近方とのバランスを図り、Gemetric Plusはスマートフォン、読書、裁縫など手元の見え方をより重視した3焦点眼内レンズです。
- Gemetricは運転・テレビ・屋外活動など遠方を重視
- Gemetric Plusはスマートフォン・読書など近方を重視
- 両眼の状態によって左右で組み合わせる方法も検討
- 夜間の見え方には個人差がある
取り扱いレンズは診察時にご確認ください
レンズの取り扱い状況、選定療養の対象、乱視矯正タイプの有無、追加費用は 変更される場合があります。また、希望したレンズが検査結果によって 使用できない場合もあります。
文献から考える、多焦点眼内レンズの長所と注意点
多焦点眼内レンズの評価は、視力表の数字だけでは決まりません。眼鏡を使う頻度、夜間の光の感じ方、コントラスト、本人の満足度まで含めて考える必要があります。
眼鏡を使う機会を減らせる可能性
無作為化比較試験をまとめたCochraneレビューでは、多焦点眼内レンズは単焦点眼内レンズより、近方視力と眼鏡への依存を減らす点で有利な可能性が示されています。
ハロー・グレアは増える可能性
同じレビューでは、光の周囲に輪がみえるハローや、光がにじむグレアは、多焦点眼内レンズで感じやすい傾向が報告されています。夜間運転が多い方では特に確認が必要です。
「便利さ」と「見え方の質」の優先順位
日本眼科学会の指針でも、眼鏡を減らせる可能性だけでなく、コントラスト感度、夜間視力、ハロー・グレア、見え方に慣れるまでの期間を説明したうえで選ぶことが求められています。
研究結果をそのまま個人へ当てはめることはできません
研究にはさまざまな世代・設計の眼内レンズが含まれます。新しいレンズでも、すべての距離が若い頃と同じようにみえることや、眼鏡が完全に不要になることを保証するものではありません。検査結果と生活上の希望を一人ずつ確認することが大切です。
眼内レンズは「普段よく見る距離」から考えます
レンズ名から選ぶのではなく、手術後にどのような生活を送りたいかを具体的に 整理することが大切です。すべての距離が若い頃と同じように見えるレンズはありません。
多焦点眼内レンズを検討しやすい方
- 複数の距離で眼鏡を使う場面を減らしたい
- レンズの特徴や限界を理解できる
- 見え方へ慣れる期間があることを理解できる
- 網膜や視神経などに大きな問題がない
慎重に検討したい方
- 夜間運転が非常に多い
- わずかな光のにじみも避けたい
- 細かな作業で高いコントラストを必要とする
- 網膜・黄斑・視神経・角膜などに病気がある
「眼鏡をかけたくない」だけで決めないことが大切です
多焦点眼内レンズを使用しても、暗い場所、小さな文字、細かな作業などでは 眼鏡が必要になる場合があります。眼鏡の使用を完全になくすことを保証する レンズではありません。
緑内障・黄斑上膜・糖尿病網膜症がある場合の考え方
白内障以外の病気があると、手術後の視力や見え方の質に影響することがあります。多焦点眼内レンズは複数の距離へ光を振り分ける設計のため、黄斑・網膜・視神経・角膜の状態を確認し、利点を十分に得られるか慎重に考えます。
緑内障・視神経のダメージ
緑内障では、視野だけでなくコントラスト感度が低下することがあります。OCTや視野検査で視神経の状態を確認し、病期や生活への影響によっては単焦点眼内レンズを優先します。
黄斑上膜など黄斑・網膜の病気
黄斑上膜、黄斑浮腫、加齢黄斑変性などでは、ゆがみやコントラスト低下が残る可能性があります。OCTで黄斑の構造を確認し、白内障と網膜のどちらが見えにくさへ影響しているかを検討します。
糖尿病と糖尿病網膜症
糖尿病がある方では、糖尿病網膜症や黄斑浮腫の有無を確認します。網膜の治療が必要な場合は、その治療と白内障手術の順序も含めて考えます。
病気があるだけで一律に決まるわけではありません
病気の種類、程度、安定性、片眼・両眼の状態、必要な見え方によって判断は異なります。一方で、多焦点眼内レンズの利点を得にくいと考えられる場合は、単焦点眼内レンズや別の焦点設計をご提案します。
レンズを決める前に、目の状態を詳しく確認します
白内障の程度だけでなく、角膜、乱視、網膜、黄斑、視神経、ドライアイなどを確認し、 多焦点眼内レンズの利点を得られる状態かを判断します。
白内障と視力低下の原因を確認
見えづらさが白内障によるものか、網膜・黄斑・緑内障など別の病気が 関係していないかを確認します。
角膜・乱視・ドライアイを確認
角膜の形状、乱視の種類と程度、目の表面の状態を調べます。 ドライアイが強い場合は、測定値や術後の見え方に影響することがあります。
網膜・黄斑・視神経を確認
眼底検査やOCTなどにより、網膜、黄斑、視神経の状態を確認します。 病気がある場合は、レンズ選びを慎重に検討します。
生活で必要な距離を確認
運転、仕事、読書、パソコン、スマートフォン、家事、趣味など、 日常的に見る距離と優先順位を伺います。
レンズの特徴と注意点をご説明
使用できるレンズ、期待できる見え方、眼鏡が必要になる場面、 ハロー・グレア、費用などをご説明します。

「自分に合うレンズが分からない」段階からご相談ください
受診前にレンズを一つへ決めておく必要はありません。 まず検査で目の状態を確認し、そのうえで生活上の希望と各レンズの特徴を 比較します。
多焦点眼内レンズが適さない場合には、単焦点眼内レンズや乱視矯正眼内レンズを 含め、別の選択肢をご説明します。
眼内レンズの選択は、白内障手術全体の一部です
白内障手術では、眼内レンズだけでなく、手術の必要性、術前検査、麻酔、 術後点眼、術後通院なども確認する必要があります。

手術後も定期的な診察が必要です
手術後は、感染、炎症、眼圧、眼内レンズの位置、網膜の状態などを確認します。 見えるようになったからといって、点眼や通院を自己判断で中止しないことが大切です。
- 手術当日は車やバイクを運転できません
- 処方された点眼薬を指示どおり使用します
- 手術翌日を含め、指定された日に受診します
- 急な視力低下や強い痛みがあれば早めに連絡します
多焦点眼内レンズと選定療養のよくある質問
福岡で多焦点眼内レンズの白内障手術を検討するとき、何を比較すればよいですか?
レンズの価格や知名度だけでなく、白内障手術の経験、黄斑・網膜・視神経まで確認する検査体制、複数の眼内レンズを比較できるか、夜間運転や仕事・読書など生活に合わせて焦点距離を相談できるかを確認することが大切です。有田眼科では単焦点を含めて比較し、目の状態と生活に合わせて選択します。
有田眼科では多焦点眼内レンズの白内障手術をどのくらい行っていますか?
2025年の有田眼科の白内障手術は681件で、そのうち多焦点眼内レンズは51眼でした。白内障手術681件に対する参考割合は約7.5%です。多焦点眼内レンズを全員に勧めるのではなく、目の状態や生活上の希望を確認して適応を判断しています。
有田眼科ではClareon PanOptix Proを選べますか?
はい。Clareon PanOptix Proを取り扱っています。2025年の機種別内訳を確認できた院内集計では、PanOptix Proの選択割合が最も高い結果でした。また、有田眼科は日本アルコンの多焦点レンズ取り扱い医療機関検索にも掲載されています。ただし、目の状態によってはOdyssey、PureSee、Gemetric、単焦点眼内レンズなど別の選択肢が適する場合があります。
多焦点眼内レンズなら、眼鏡がまったく不要になりますか?
眼鏡を使う場面を減らせる可能性はありますが、完全に不要になるとは限りません。 小さな文字、暗い場所、細かな作業、長時間の読書などでは、眼鏡が必要になる場合があります。
高価な多焦点眼内レンズほど、よく見えますか?
価格だけで適否は決まりません。目の状態、運転の頻度、よく見る距離、 夜間の光への感じ方などによって、適したレンズは異なります。 単焦点眼内レンズの方が適する場合もあります。
選定療養では、白内障手術の全額が自費になりますか?
白内障手術の保険診療部分には通常どおり健康保険が適用されます。 多焦点眼内レンズを選択することで増える費用を追加で負担する仕組みです。 対象レンズや追加費用は事前にご確認ください。
夜間の光の輪やにじみは、必ず起こりますか?
感じ方には個人差があります。多焦点眼内レンズでは、光の周囲に輪が見えるハローや、 光がにじむグレアを感じる場合があります。時間とともに慣れる方もいますが、 夜間運転が多い方は慎重に検討します。
乱視があっても多焦点眼内レンズを選べますか?
乱視の種類や程度によっては、乱視矯正用のトーリック多焦点眼内レンズが 選択肢になります。ただし、不正乱視などでは適さない場合があります。 角膜形状などを検査して判断します。
緑内障や網膜の病気があっても使用できますか?
病気の種類や程度によります。緑内障、黄斑疾患、糖尿病網膜症などがあると、 多焦点眼内レンズの特徴を十分に生かせない場合があります。 眼底検査やOCTなどを行い、慎重に判断します。
手術後にレンズを別の種類へ交換できますか?
眼内レンズ交換が検討される場合はありますが、追加の手術には合併症のリスクがあります。 簡単に交換することを前提にせず、手術前に見え方の希望と注意点を十分に確認することが大切です。
受診前に希望するレンズを決めておく必要がありますか?
決めておく必要はありません。検査結果によって使用できるレンズが異なります。 運転、読書、仕事、趣味など、手術後に重視したい生活を整理しておくと相談しやすくなります。
多焦点眼内レンズでは、どのくらい近くまでみえますか?
レンズの設計によって異なります。一般に中間距離はパソコンなどの約60〜80cm、近方はスマートフォンや読書などの約30〜40cmが目安ですが、術後の屈折、乱視、目の状態によって実際に見やすい範囲は変わります。
片眼だけ多焦点眼内レンズにすることはできますか?
もう片方の目の視力、白内障の程度、すでに入っている眼内レンズ、左右差への適応などを確認して判断します。片眼だけで多焦点眼内レンズの利点を十分に得られるとは限らないため、両眼での見え方を考えて計画します。
多焦点眼内レンズの費用は医療費控除の対象になりますか?
選定療養として支払った費用は、医療費控除の対象となる場合があります。領収書や明細書を保管し、申告時は税務署や税理士へご確認ください。詳しくは多焦点眼内レンズの選定療養と医療費控除をご覧ください。
白内障手術と眼内レンズの関連ページ
どの眼内レンズが合うか、検査後に一緒に考えます
多焦点眼内レンズが気になっていても、受診前に種類を決める必要はありません。 目の状態と、運転・仕事・読書・趣味などで重視したい距離を確認したうえで、 単焦点眼内レンズを含めて選択肢をご説明します。
- 白内障の程度と手術時期を相談したい
- 多焦点眼内レンズが自分に合うか知りたい
- 選定療養と費用について説明を受けたい
- 夜間運転や手元作業に合うレンズを相談したい

有田眼科
福岡市中央区小笹で、白内障の日帰り手術と眼内レンズ相談に対応しています。日本眼科学会専門医が、白内障だけでなく角膜・黄斑・網膜・視神経の状態を確認し、多焦点眼内レンズの選定療養に対応します。
- 医師名
- 有田 量一
- 住所
- 〒810-0033
福岡県福岡市中央区小笹2丁目2-3
- 電話
- 092-707-2132
- 診療案内
- 外来診療から日帰り手術まで幅広く対応
- 公式サイト
- 有田眼科公式ホームページ
有田眼科 有田 量一

この記事について
この記事は、多焦点眼内レンズと選定療養について理解するための一般的な医療情報です。 実際の適応、使用する眼内レンズ、費用、術後の見え方は、目の状態や治療内容によって異なります。 診察・検査を受けたうえで、医師から個別に説明を受けてください。
主な参考情報:厚生労働省「多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の選定療養」、日本眼科学会「多焦点眼内レンズに係る選定療養に関する指針」、Cochrane「多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズの比較」、各眼内レンズメーカーの公式製品情報、日本アルコン「多焦点レンズ取り扱い医療機関検索」、有田眼科公式ホームページ。